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まるでゲームの中の世界。
ラダトーム城(古いw)ならぬ、
タリンの旧市街を彷徨っている。
85ヶ国目、エストニア
(この旅4ヶ国目)
バルト3国へ
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ヘルシンキで迎えた朝、
少し早起きをしてエテラ港のマーケット広場を訪れた。
昨夜はスーパーで食材を買い込んで夕食にしたので
フィンランドらしい食事も楽しんでおきたかった。
料理名はわからないが、賑わっていた屋台で大皿料理を買い、
キラキラ光る水面を眺めながら
気持ちのいい朝食を楽しんだ。
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そのままエテラ港から
LindaLineというフェリーに乗り、
タリン(エストニア)に移動。
所要時間90分、料金19€
そう、寄り道が多すぎて忘れがちだが、
今回のハルタビの目的地はバルト3国である。
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中世都市タリン
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ここタリンは、中世以来、
地中海・ヨーロッパ・ロシアを結ぶ
交易の拠点として発達した歴史を持つ古都である。
小都市ながらもとても富み栄えたそうだ。
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旧市街を歩いていると、
本当に中世の面影が残っていて、
周辺の国々とうまく折衝して乗り切ってきた
タリン商人たちのおかげらしく、
街は14世紀の石造りの壁、道、
住居をほとんどそのまま残したそうだ。
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1991年にエストニアとして独立。
この旧市街は現在、タリン歴史地区として
世界遺産に登録されている。
エストニアといえば元大関の
「把瑠都(バルト)」くらいしか知らないなw
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旅先で好きなのは、市場めぐりと旧市街歩き。
まずはヤーマ・トゥルグ市場に向かった。
すぐ隣に新しい市場を建設中のようで、
このこじんまりとした市場が
なくなってしまうのは少し残念だった。
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とりわけ野菜売場が楽しい。
カラフルで、見たこともない野菜や果物は
絶好のフォトスポットだ。
おばちゃんに2€を手渡し、
量り売りのアプリコットを詰めてもらった。
おとぎの世界、ドラクエの世界
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城壁の門をくぐり、いよいよ旧市街へ。
モロッコのフェズよりもキレイで、
アゼルバイジャンのバクーよりも古めかしい感じ。
城壁に囲まれた感じは、
完全にドラクエか進撃の巨人の世界だ。
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旧市街には街をぐるりと囲む城壁や門が今も残されていて、
旧市庁舎のある賑やかなラエコヤ広場を中心に、
丘の上にあるトームペア城やロシア正教のアレクサンドル・ネフスキー教会、
エストニア最古の大聖堂・聖ニコラス教会などが点在している。
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耳をすませば、
石畳を闊歩する馬車の音が聞こえてきそう。
人が少ないのも良い。
静か過ぎる路地は、
時間が止まったかのように穏やかだった。
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旧市街を見下ろすなら聖オレフ教会がおすすめ。
13世紀に建造が始まり、
その後は塔の高さを常に世界一にする!
と、常に増築が繰り返されていた。
歴史上もっとも高くなったのは、
16世紀の159mだとか。
現在は124mだか、街を見下ろすには十分な高さだ。
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塔の内部は、石を重ねた螺旋階段になっていて、
狭い階段を10分ほどよじ登る必要がある。
でも、頂上の景色は圧巻だった。
雰囲気のある食事
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タリンは食事もアタリだった。
昼食は目星をつけておいたカルヤ・ケルデルにて。
タリンで最古のバーらしく、階段を降りていくと
洞窟のような空間が広がっていて雰囲気は抜群だった。
ここのランチは、メインとスープのセットで6€。
ボルシチにエストニア名物の黒パンを浸し、
食べ応えのある肉料理と、ほくほくのポテトをいただいた。
かなりリーズナブルで、この内容は最高だ。
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夕食は軽めにスープのみ。
事前に目星をつけておいた
中世の雰囲気のスープ屋、3ドラーコンで、
エルクスープ(2.5€)をオーダーした。
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大きな釜からスープをよそってもらい、
これまた中世の器に直接口をつけ、
がぶ飲みするスタイルだ。
スープをかき混ぜている様子が魔女のように見え、
店内も真っ暗だし、怪しさ満点。
味はというと、野菜がよく煮込まれたブイヨンスープのようで、
あまりの美味しさにおかわりをした。
ホント、ドラクエかFFの世界に迷い込んだ気分だ。
時間が許す限り
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風が冷たくなってきた頃、
小高い丘にある「トーンペア地区」に足を運んだ。
ここは貴族階級の住居が集まっていたため、
現在も城や邸宅が残り、
中世の面影が一段と色濃く残っている。
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時計を見ると間もなく21時、
結局9時間も旧市街を彷徨っていたようだ。
それでもまだ日没前だからこの季節は日が長い。
西日を背に受けて、
びゅんと長く伸びた影を追いかけながら
城壁へと向かった。
遠くでカランと遠慮がちに教会の鐘が鳴った。
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一番楽しみにしていたタリンの旧市街。
名残惜しいが、またいつか来れると信じ、
「冒険の書」を閉じようと思う。
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