ハルタビ ’19(中欧編) ♯7 今夜このまま

ドゥブロヴニクの小さな空港に降り立ち、
シャトルバスに乗り込んだ。
こいつで旧市街まで運んでくれる。

95ヶ国目、クロアチア

海沿いの道を行く。
切り立った崖になっていて、
眼下にオレンジの屋根が見えてきた。
集落が点在していて、
これまでの重厚な街ではなく、
南国のような明るい景色に変わった。
車内は陽気なラテンの音楽が流れている。

バスを降り、重たいバックパックを担いで
ピレ門をくぐった。
城壁に囲まれたドゥブロヴニクに到着だ。
「魔女の宅急便」のモデルになった町とも言われている。
メインストリートから細い路地に入り、
尾道のように階段を登っていった中腹に
今日の宿がある。

17時、荷物を置いて町歩きに出かけた。
迷路のようで、地図は役に立ちそうもない。
細い道をいくつか曲がると港に出た。
潮風に吹かれながらベンチに腰掛け、
水面を滑る船を眺めていると、
ずいぶん遠くまで来たことを実感する。
空が重たいのが残念だったが、
気分はとても晴れやかだった。

再び路地に迷い込むと大粒の雨が落ちてきた。
ホテルに逃げ帰り、ベッドに潜り込んで
雨の音を聞いた。

町を洗うように降り続く雨。
今夜このまま、眠ってしまおうか。

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