フユタビ ’15(コーカサス編) ♯03 WALTZ

そういえば、アゼルバイジャンは今、
びっくりするくらい通貨が暴落している。

1ヶ月前は1マナト=135円だったのに、
出発間際に1マナト=77円になった。
物価が高い国だったのでラッキーこの上ない。
すべてが半額になった気分だw

 

過去と未来の融合都市

アゼルバイジャンは、大規模な油田が発見されたことで
第2のドバイと言われるほど発展がめざましい。

3つのフレイムタワーはその名の通り
「炎」のカタチをしていて、
その巨大さに驚かされる。
また、世界一のタワーも現在建設中だとか。
(スカイツリー危し!)

さて、アゼルバイジャンの首都バクー。
ここの旧市街は世界遺産に登録されている。
エルサレムを彷彿とさせる高い城壁で、
中は迷路のように細い道が入り組んでいて
モロッコの旧市街フェズを思い出しながら歩いていた。

今回の連れてきたタビトモカメラは3台。
いつものライカ2台に加え、
α7Ⅱにライカのズミクロン50mmを付けた
ハイブリッド機がいる。
首から2台をぶら下げ、
脇差のようにポケットに1台。
地図も見ながらの散策だから忙しい忙しいw

 

中世の香り、魅惑の雑貨

3時間くらいかけて、旧市街を2周した。
すっかり頭の中に地図が描けた。
明日も同じところをグルグルする予定。
こうやって同じものを食べたり、
同じことを繰り返す行動は落ち着くから大好きだ。

かつての旅を思い出しながら歩く旧市街は、
ひとつ路地を曲がる度にワクワクする。
天気もいいし、この瞬間がずっと続けばいいな、
と思うくらい街歩きは楽しかった。

やがて海に出た。
そう、カスピ海だ。
(正確には海ではないらいしいが…)

海岸沿いは公園になっていてたくさんの人で賑わっている。
アゼルの人には日本人が珍しいらしく、何人にも
「一緒に写真を撮ろう」とせがまれた。

午後3時を過ぎると風が冷たくなってきた。
「殉教者の小道」と呼ばれる小高い丘に向かった。

 

 

高台から街を見渡す

数百段ある階段を、息を切らせながら登る。
額には汗が滲んだ。
頂上はカスピ海に面した街が一望でき、
それはニースで見た光景と似ていた。

吹き抜ける風に身を委ねながら
コーカサスの青い空を眺め、限りある時間を惜しんだ。
旅は記憶を遡る時間旅行でもあり、
いま、目で見ている景色と、脳内の記憶をミックスしながら
あいまいな現実をふわふわと漂うのが心地いい。

やがて日は落ち、
夜の街はクリスマスマーケットや
イルミネーションで華やぎはじめる。
絶えず軽快な音楽が流れていて、
まるで夢の中にいるようだった。

賑やかで、煌びやかなほど
ひとりを痛感する。
あと一週間、誰か話し相手がほしいなぁ。

 

旅のカケラ/slideshow

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