7:40、ブダペスト西駅(BUDAPEST NYUGATI)で列車に乗り込む。
コンパートメントになっていて、電源も取れるし快適だ。
車窓には一面の菜の花畑が広がり、
このままずっと、列車に揺られていたくなるほど幸せな時間だった。
93ヶ国目、スロヴァキア
発車前に買っておいたパニーニを齧りながら、
コーラを飲み、穏やかな気持ちで車窓を眺める。
自然と脳内には「世界の車窓から」のBGMがリピートする。
キキキ、ガッタン。
レールを軋ませながら列車は停まった。
時刻は10時を少し過ぎた頃、ブラチスラバに着いた。
93ヶ国目はスロヴァキアである。
首都ブラチスラバはこじんまりとしていて
田舎なイメージを思い描いていたが、
とても綺麗な街で、快晴も相まって
キラキラと華やかな印象だった。
抜けるような青空が気持ちいい
1993年に独立したスロヴァキア。
古くはハンガリー帝国の支配下でもあった。
旧市街はゴシックやバロック様式の建物が建ち並ぶ。
風が少し強かったが、抜けるような青空が気持ちいい。
天気が良いと、その国の印象もぐっと上がる。
フラヴネー広場を目印に散策開始。
今日はこのあと、ウィーンに移動するので、
4時間だけのタイムアタックになる。
旧市庁舎、ミハエル門、聖マルティン大聖堂を見て回った。
正直、ブラチスラヴァはあまり期待をしてなくて、
足跡だけ残せたらいいと思っていたのだが、
期待値をはるかに超えた魅力的な街だった。
半日くらい時間をとっておけばよかった。
雑貨も心は惹かれるものが多く、
記念にと、とうもろこしの皮で作った人形を買った。
素朴で、我が家のこけしたちとも相性が良さそうだ。
Modrá Hviezda
ランチは目星をつけておいてレストランがある。
城へと続く細い路地にあり、
地図を持っていなかったので勘を頼りに歩いた。
正午、ちょうど店が開いたとこで、
満面の笑みで洞窟のような席に通してくれた。
「Modrá Hviezda」は、事前に調べて調べていた情報よりも
数倍期待を上回る店だった。
スロヴァキアの代表的な料理を
コース仕立てにしてもらい、2000円強で満腹になった。
日本にあればリピートしたくなるほど、
幸福度が高い店だった。
↑「Game caserole 」は、牛肉の煮込み料理。ごはんが欲しくなる一品だった
↑「Bryndzové Halušky」 じゃがいものニョッキを、羊のチーズを使用したチーズで絡めた料理
↑名前はよくわからないが、お店に人にオススメと言われたサラダ
青の教会とスタバ
残り時間は2時間を切っている。
青の教会と、スタバは寄っておきたいが、
タクシーがほとんど走っていない国なので、
時間との闘いになってきた。
青の教会(聖アルジュべダ教会)→スタバ
バスターミナルの距離は5kmくらいだろうか?
ドラクエ方式で、道行く人に場所を訪ねながら、青の教会に辿りついた。
ロシアの教会によく似ていて、たしかに
外も中も青くて、かわいいフォルムの教会だった。
おそらく、国内で唯一のスタバも見つけることができ、
タンブラーを購入した。
なかなか訪れる機会がない国だし、これは貴重だと思う。
これにてスロヴァキア旅はミッションコンプリート!
■バス
14:40ブラチスラバ→15:40ウィーン(オーストリア)
バスに乗り込むと、すぐに瞼が重くなり、
車窓に流れる緑の丘がかすかな記憶に残っていた。
今日はまだ終わらないーー。
1日2ヶ国の旅は想像以上に過酷で
ほんの1時間後には新しい国が待っている。
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