ハルタビ ’19(中欧編) ♯13(fin.) マリーゴールド

暗い機内。
モニターのフライトマップが
何度もリピートしている。
周囲は日本人だらけで、否が応でも
日常へと巻き戻される。
この9日間よりも遥かに長く感じるが、
成田へと向かうフライトだ。

 

百塔の街

今日は朝からプラハの街を散策した。
街は歴史ある建物が連なり、
ウィーンやプダペストとはまた違った景色を見せてくれる。

まず向かった先はプラハ城、
旧市街広場を抜け、ウルタヴァ川を渡り、
宿から1時間以上歩いてようやく辿り着いた。

王宮への階段を登ると、
プラハの街が一望できた。
「百塔の街」と呼ばれる通り、
いくつもな塔が見える。
雨の予報だったが、陽が差してきた。
最後まで天気は味方してくれるようだ。

ここ、王宮の丘を旅の終着点に決めた。

 

アールヌーヴォーのカフェ

帰り道、事前に調べてあった
「カヴァールナ・オベツニー・ドゥーム」に寄り、
朝食を食べることにした。

プラハを代表するアールヌーヴォー様式のカフェで、
吹き抜けの高い天井が心地いい。
高そうな雰囲気に、残り少ないチェココルナが心配だったが、
1000円程度だったのでホッとした。
チェコスタイルのブレックファストは、
驚くほど美味しかった。

ラストシーンも中欧の旅らしくカフェでしめ、
こうして7つの国巡りが終わった。

選択肢

MU708
14:30プラハ→6:55上海

MU523
9:05上海→12:50成田

チェコ、ハンガリー、スロヴァキア、オーストリア、
クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ、モンテネグロ。

7つの国を訪れ、これで歴訪国は97ヶ国。
いよいよ100の大台が見えてきた。

機内では撮影した写真を見ながらこの旅を反芻する。

毎日よく歩いたし、
毎日カフェを楽しんだ。
旧市街を彷徨い、雑貨を買い漁り、
人の優しさに触れ、
限られた時間の中で、
たくさんの選択肢を選んできた。

こうして満たされた気持ちでいるのは、
旅先で選んだ選択肢が正しかった証拠に違いない。
旅は最高のゲームであり、
旅は最高のリアルである。

長い休みが開けると、
山積みの仕事に眩暈がしそうになる。
でも、
これでまたしばらくは心が潤ったので、
仕事や日常で突きつけられる選択肢を
きちんと選び、前に進んで行けそうだ。

次はどこへ行こうかな?
心地よい疲れとまどろみの中で、
旅の続きを漂っていたーー。

 

旅のカケラ/slideshow

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