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8:30発のLux Expressの国際バスに乗り、
タリン(エストニア)を後にした。
たった1日だったけど、
城壁に囲まれた旧市街を満喫できたし、
今度また訪れたい国が増えた。
ラトビアへ移動
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バスのチケットは事前にネットで購入しておいた。
以前なら、バスターミナルに行って時刻を調べていたが、
ずいぶんと便利な時代になったものだ。
バスはすこぶる快適で、なんとWi-Fi完備。
車窓には北海道のような牧歌的な景色が流れている。
そして4.5時間後、新しい国に降り立った。
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86ヶ国目、ラトビア
(この旅5ヶ国目)
バルト海の真珠と呼ばれる所以は、
リガ旧市街の美しさにある。
ドイツ騎士団による占領の影響もあり、
中世ドイツの街並みに近いと言われていて、
街全体が世界遺産指定されている。
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バルト海の真珠
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リガの街は13世紀初めにドイツ人によって築かれた。
1282年にはハンザ同盟に加わり、
ロシアとヨーロッパを結ぶ貿易拠点として繁栄。
そのため、ロマネスク、ゴシック、バロックなど
様々な建築様式が融合し、カラフルで美しい街並みが残っている。
石畳の道は、つるつるで滑らか。
とても長い年月を人々が歩いてきたのだろう。
タリンの旧市街よりもずっしりと重たい、
それがファーストインプレッションだった。
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なんでもない通りや細い路地も
非常に趣があって歩くのが楽しい。
地図はほとんど役に立たず、
何度も迷子になりながら
道を覚えていくのが正解のようだ。
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さて、まずは腹ごしらえのため、
目星をつけておいた水餃子の店へ。
「XLペルメニ」
モンゴルや中央アジアではよく水餃子にお世話になった。
羊肉を使うことが多いのでややクセがあるが、
ボリュームがあって美味しい。
国ごとに呼び名は変わるが、
ここラトビアではペルメニと言うようだ。
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この店はセルフスタイルで、
7種類ほどのペルメニを好きなだけよそって
最後に重さを量り、お金を払う。
わりとたっぷり盛り付けたが500円くらいだった。
トマトソースとよく合い、パスタみたいで美味しかった。
今日もいい天気だ
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今日も青空で、澄んだ空気が気持ちいい。
旅先の晴れ率は99%くらいの自信がある。
教会や大聖堂のとんがり屋根が青空によく映える。
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たぶん、同じ場所なんだけど、
似たような景色をまったく見飽もせずに
何度もカメラに収めた。
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長い映画を観てるような、
絵本の世界に迷い込んだような、
不思議な気持ちと、
わくわくした気持ちが混ざりあって、
とても心地がよかった。
このくすぐったいような感覚に触れたくて、
ずっと旅を繰り返しているんだろうな。
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昨日と同じく、雑貨を買い漁り、
カフェで紅茶とケーキをたのしみ、
地元の料理が食べられそうなレストランを探した。
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ニットが有名な国でもあって、
ミトンやマフラーなど
なかなか素敵なものが揃っていた。
悩みに悩んでニットのコートを買ってしまった。
9ユーロ値切って90ユーロ、約1万円。
今年の秋に着ようと思う。
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小さな街だったので、だんだん道を覚えてきた。
見覚えのある建物を目印に、
まだ通っていない小道はないかと精力的に歩き、
どんどん頭の中の地図が完成に近づいていく。
きっと何年か後に訪れたとき、
勝手知ったる街として脳裏に刻まれているだろう。
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光の中のリガ
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今日は旧市街のど真ん中にホテルをとってある。
それは夜の街並みを撮りたいから。
日の入は21時くらいなので、
23時くらいが狙い目だろうか。
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そうしているうちにだんだんと日が傾き、
夜が近づいてくる。
23時を少し過ぎた頃、
カメラを片手に外に出た。
風が冷たい。
けっして派手ではないが、
幻想的なイルミネーションが街を彩っていた。
パブのような店からは明かりが溢れ、
賑やかな声が聞こえてきた。
なんだか幸せそうで、心がほっこりとする。
慣れた足取りで路地を抜け、
その角の先にある景色に胸を躍らせながら
いつまでも歩き続けた。
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