ハルタビ ’19(中欧編) ♯10 いつまでも

コトル旧市街を朝の散歩に出かけた
午前7時、観光客の姿は皆無。

 

朝靄のコトル

さて、10時のバスでドゥブロヴニクに戻るので、
それまでの時間は町歩きを楽しむことに。
昨日とは打って変わって快晴。
しかも観光客もいないので、
贅沢なひとときが過ごせそうだ。

↑「Hotel Rendez Vous」

それにしても、よくも旧市街のど真ん中で、
リーズナブルなホテルが取れたものだ。
「Hotel Rendez Vous」、
次に再訪したときのために覚えておこう。

地図は役に立たないほどの迷路なので、
適当に歩くのが正解。
小さな町なので、だいたいの景色は覚えてしまった。
まずは南門から出てコトル湾を眺める。

朝霧で幻想的な景色が広がっていた。
対岸は見えず、時折大きな警笛が鳴り、
そこにフェリーがいることを知る。

青空市場の準備も進んでいた。
カラフルな野菜や果物がキレイに並べていく。
市場の瑞々しい空気感は、
旅に欠かせない大切なポイント。

 

別れの鐘

時計塔やトリプン大聖堂、聖ルカ教会を巡った。
昨日も訪れた場所だが、観光客がいないだけで、
まったく違う表情を見せてくれる。

8時になり、大聖堂の鐘が鳴り響いた。
乾いた甲高い音色。
負けずに船の警笛もブォーンと返す。
こちらはずっしりと低い音。
カラン、カランと遠くの教会の鐘も鳴り出し
町中が共鳴した。

なんだろう、この不思議な感じは…。

そして同時に、コトルで過ごす
タイムリミットを告げる合図でもあった。

バスに乗り込み、ドゥブロヴニクに戻る。
国境はとにかく混んでいて、
2時間以上も足止めを食らってしまった。

いつまでも、動かないバス。
いったい何時に着くのやら…?
今日の予定がすべて狂ってしまったが、
これも旅の醍醐味だと、飲み込むしかない。

 

旅のカケラ/slideshow

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です