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イギリス連合王国を成す4国のひとつ、ウェールズ。
その首都カーディフは、政治・ビジネス・文化の中心である。
今日も同じホテルに連泊するので、
時間を気にせず、じっくりと観光ができそうだ。
ウェリッシュフルブレックファースト
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もちろんここウェールズも独自の朝食がある。
地図を見ると、目的の店までは2kmほどあったが
散歩がてら歩いていくことにした。
今日も快晴で、朝の空気が気持ちいい。
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「Elmers Take a Break Café」は口コミサイトで見つけた店で
住宅街の中にポツンとある、まさしくローカルな店。
扉を開けると、優しい雰囲気がにじみ出ていた。
「お、日本人かい?」と、ちょっと珍しそうな顔をしている。
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「ウェリッシュフルブレックファースト」(5.25£/約900円)
と、お手頃価格で、コーヒーもセットで付いていた。
相変わらずのボリュームと、代り映えのしない料理。
間違い探しのように記憶をたどったが、
他との違いを見つけられなかった。
日本に帰ったら、5カ国の写真を並べてみよう。
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カーディフ城とドラゴン
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バスに乗り、ホテルの近くまで戻ってきた。
午前10時なので、ちょうどカーディフ城が開いたころだ。
ホテルから徒歩5分で、立派な城壁が見えてきて、
城内以外は無料ゾーンにようなので、城壁をくぐってみる。
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カーディフ城の歴史は、2000年ほど前にさかのぼり、
1世紀にローマ人が造った砦の上に
ノルマン人が要塞を築いた中世の城と、
15〜19世紀に建てられたビクトリア朝の
ゴシック様式の邸宅が組み合わさっている。
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「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも言われているが、
この手の話はたくさん転がっていて、
一番信憑性が高いのは、シリアにある十字軍の城
「クラックデシュバリエ」だと信じている。
あの天空感は、ラピュタそのものだったし…。
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まず目に飛び込んでくるのが赤いドラゴン。
ウェールズのシンボル(国旗にも描かれている)で、
アーサー王のシンボルとされている。
中世の城とドラゴン、完全にRPGの世界だ!
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春を迎えた城は、小さな花やたんぽぽの綿毛がたくさんあり、
堀にはカモが優雅に泳いでいた。
旅の終盤にぴったりな長閑で、フォトジェニックな光景。
しばらく時間を忘れて、のんびりと過ごした。
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アーケードがある街
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首都カーディフは、産業革命期に繁栄した面影を随所にのこす街で、
中でも名物といえばアーケードである。
1887年に建てられた2階建ての
キャッスル・クォーター・アーケードをはじめ、
個性的なアーケードが連なっている。
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Queens Arcade、Duke street Arcade、High St Arcade、
Wyndham Arcade、Royal Arcade、Morgan Arcade、
通りごとに雰囲気も売られているものも異なるので、
歩いているだけで楽しい。
今日は1日中、アーケードめぐりをして
買物とカフェを満喫するプランだ。
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古本屋でパズルを、雑貨屋で骨董品の人形を買い、
「Fabulous」で、ウェールズの伝統菓子のウェルシュケーキを食べた。
こんな何気ない1コマが旅の思い出を色濃くしてくれる。
絶景を見るよりも、美食を味わうよりも、
日常の中にこそ旅の面白さが詰まっていると思う。
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カーディフ・マーケットにも立ち寄った。
ビクトリア朝様式の屋内中央市場で、1891年にオープンした市場。
レトロで活気のある場所で、ちょっとアジアの香りがした。
ここにも日常がたくさん詰まっていて、
夢中でシャッターを切り、動画を撮った。
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ウェールズの食事
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街歩きのもう楽しみはカフェめぐり。
名前は忘れたけれど、2軒のカフェに立ち寄った。
さすが本場という感じで、最高のロケーション。
アフタヌーンティをしている叔母さまもいて、
優雅な時間が流れている。
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レトロなアーケードにある、
ヴィクトリア調のカフェ。
これ以上贅沢な時間はなかなかないだろう。
東京のどんなおしゃれなカフェよりも本物だから。
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今日の締めくくりはやはりパブ。
ウェールズは観光情報がほとんどなかったので
直感で「PITCH」に入ってみた。
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郷土料理が食べたかったので
「カウル」(10£/約1700円)を注文。
子羊と季節の野菜がたっぷり入ったシチューで、
焼きたての厚切りパンも付いてきた。
いい塩加減で、お肉もほろほろで旨い。
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雨が降ってきたー。
シトシトと、街を洗うようだ。
このイギリス旅は毎日雨を覚悟していたが
驚くほど晴天が続いていた。
天気運はいつも強いが、
雨の多いイギリスでも通用した。
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いよいよ残りは1ヶ国か…。
詰め込んだ毎日の最後はロンドンへ。
長閑なウェールズとは真逆の大都会が待っている。
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