フユタビ’12(ケニア編)#6 情熱の薔薇

車窓を流れるケニアの景色。
時速100kmで走るワゴンから
カメラのレンズを覗かせ、その景色を切り取った。
きっとケニアに、アフリカに来ることは
この先、そうそうないだろう。
だから、この景色をしっかりと
目に焼き付けておきたかった。

 

ニャマチョマ

ナクル湖を後にして向かったのはアンボセリ国立公園。
アフリカ最高峰のキリマンジャロ山の裾野に広がる場所。
移動距離がとても長く、到着は夜になりそうだ。

道中、ドライバーには
「ニャマチョマが食べたい」とリクエストしてあった。
このふざけたような、なんとも憎めない名前。
ニャマは「肉」、チョマは「焼く」を意味するスワヒリ語で、
つまりはケニアの焼肉である。

味付けも何もせず、肉を炭火で焼いただけのもの。
実にシンプル。
たいていはヤギの肉が使われるようで、
塩をふって、手づかみで豪快に食べる!
野性味あふれるこの感じ、アフリカ旅の醍醐味。

 

ただ黙って夜空を見上げていた

アンボセリに着いたのは午後9時。
空腹と疲れでぐったりだったが、
最後のサファリなのでホテルをアップグレードしておいた。
これが大正解。
美味しいビュッフェ、ふかふかのベッド。
ここがアフリカであることを忘れそうだった。

夜、部屋から椅子を持ち出して
満点の星空を眺めた。
小さく音楽を流し、
ただ黙って夜空を見上げていた。

すごく遠い場所にいることが
なんだか心細くなり、
あまりにも広い大地と空に圧倒された。
この果てのない世界は無限に続いているようで、
でも、この世界にいられるのも残りわずか。

なんだろう、旅って?
物事の終わりや儚さを再確認するために
ここに来てるのかな。

 

旅のカケラ/slideshow

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