フユタビ’12(ケニア編)#8(fin.) 終わらない歌

ケニアの首都ナイロビ。
いよいよ帰国の日を迎えた。
久々に訪れたアフリカの大地は
ダイナミックであり、素朴であり、
生きる喜びを教えてくれた気がする。

 

最後はマサイマーケット

早朝の街を散歩し、
しばし街の住人になった気持ちを楽しむ。
フライトまでまだ時間があるので
最後にマサイマーケットに向かった。

市内では青空マーケットがほぼ毎日開催されている。
フリーマーケットのように、
公園に小さな露店がいくつも出ていて、
アフリカならではの、民族衣装やアクセサリー、
雑貨が所狭しと並べられていた。
歩いて見ているだけでも面白い。

 

ソープストーン

中でも一番気に入ったのはソープストーン。
ケニアのキシイ地方で産出される、
石けんのように柔らかで滑らかな材質の石。
これを彫刻して、アフリカの野生動物に仕上げている。

ひとつひとつ柄や表情が違うので、
よく選んで、ありったけの種類の動物を選んだ。
まとめて100個近く買ったので
かなり割引をしてくれて、1つ100円くらいになった。
ただ、荷物はとんでもないことになったのだが…。

青空の下で、のんびりと買い物を楽しんでいると
なんだか日本で過ごす休日のようだった。
こんなにも穏やかで、優しい時間が
ずっと続けばいいのに。
そう思いながら公園を後にし、
空港へ向かうタクシーに乗り込んだ。

世界一周の中盤、ここナイロビで過ごした日々。
あの頃は旅の終わりなんてずっと来ないと思っていた。
時間が経つのはとても早い。
あれから月日は流れ、
今ではすっかり元の日常を過ごしている。

またいつかこの地を踏むとき、
いくつになっていて、どんな毎日を過ごしているのだろう。
でもきっと、サバンナの風は何も変わらず穏やかで、
果てのない地平線が広がっているのだろう。

 

旅のカケラ/slideshow

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