祝!一周年

旅に出て366日目(去年はうるう年)、
人生で一番濃い1年を過ごしたことになる。

 

気分一新

ちょっと特別な気持ちで目覚めた朝、
ブエノスアイレスのちょっと遅い朝日は
もちろんそ知らぬ顔で昇る。
いつもと変わらない景色の中で、
ひとりだけ“特別”を抱えているもの気持ちいい。

ちょっとだけシャキッっと背中を伸ばして
朝の身支度をする。
今日は出かける用事もないのないので、
身の回りを一度クリーンアップすることにした。

1年間背中に担いだザック、
丈夫だったね、一時期は30㎏を超えてたのに。
今じゃダイエットに成功して22㎏。スリムで行こう!
もうしばらくのお供をお願いします。

ザックから荷物を全部出してみた。
持ってきたTシャツはほぼ買い換えたし、
使い捨てのコンタクトレンズもずいぶん減った。
日本を出発するときの気分を思い出しながら
1から荷物を詰め直した。

気分一新、はじめの一歩。
雨降りの午後をこんな風に過ごすのもいいものだ。

 

雨上がり、カミニートへ

16時過ぎに雨が上がった。
「ちょっと出かけない?」
宿に残っていた人たちに声をかけ、
「カミニート」までタクシーを走らせた。

連れ立ったメンバーは、23歳のA君と、
19歳の平成生まれバックパッカー(通称”平成くん”)、
そして最年長61歳のバックパッカー“よしさん”。
「旅」というキーワードが
こんなおかしな組み合わせを生み出した。
これも旅の醍醐味。

カミニートとは、ボカ地区にある長さ100mほどの小道で、
色彩溢れる家々が並んでいる。
カラフルな町並みは
造船工場で余ったペンキを塗ったのが始まりと言われている。

また、ここはアルゼンチン・タンゴの発祥の地でもあり、
いくつものレストランでタンゴショーが行われていた。
30分も歩けば一周してしまう小さなエリアだったけど、
素朴で、ちょっとメルヘンな雰囲気が好きだった。
たくさんの世界遺産を目の当たりしてきたけど
こういう風景に心が動くうちは、
まだ旅の鮮度が落ちていない証拠だ。

 

牛タンパーティー

夜は牛タンを裁くことにした。
スーパーで加工前の牛タンを売っていて、
1本(?)7ペソ(約210円)。
舌の付け根まで付いていてグロテスクだったが、
牛タン食べ放題の魅力に負けた。

キッチンでギャーギャー騒ぎながら舌の皮を剥く。
この皮が曲者で、硬くてしかも弾力がある。
包丁が全然通らず、1本剥くのに1時間を要してしまった。

皮を剥き終えたら
仙台の牛タンに負けないくらい厚切りにスライスし、
塩コショウで炙り焼き。
最後にレモンを絞って食べた。もちろん旨い。
10人以上で食べたが、食べきれないくらいの量があり、
大満足だった。

宴は朝までつづき、午前4時を超えたころ
「神経衰弱をしよう!」と提案があり、
目をしばしばさせながらトランプをめくった。
ブエノスアイレスの夜は知らぬ顔で更けていく。

いつもと変わらない景色の中で、
ひとりだけ“特別”を抱えているもの気持ちいい。
ありがとう1年間、もう少しだけ旅をつづけます。

 

 

旅のカケラ/slideshow

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です