アキタビ ’22(インドネシア編) ♯10(fin.)  memories

MH9118
22:50クアラルンプール→7:05成田

機体はJALの最新型で、
最後に思わぬラッキーが待っていた。
コロナで各社が減便しているからか、
JAL、マレーシア航空、ハワイアン航空の
3社による共同運航となっていた。

定刻に機内に乗り込み、
広くて快適な空間に感動を覚えた。

 

眠れない夜を越えて

このまま朝から仕事なので、
しっかり眠ろうと思っていたが、
JALになったことで
機内食や機内エンタメが楽しみになり、
眠気もどこかへ行ってしまった。

まぁ、テレワークだし、
少々寝不足でも問題ないかな。

『流浪の月』を鑑賞し終え、
もう1、2本観たい作品があったが、
ひどく疲れたので目を閉じて音楽を聴いた。
いつの間にか発売されていたミスチルの最新アルバム、
『SOUNDTRACKS』を。
そう、今回の旅のタイトルにも使用している。

 

memories

眠れないまま、フライトマップでは日本が近づいてきた。
窓の外に目をやると、
遠くに朝焼けを見つけた。
オレンジの帯が延びていく景色が心に染みる。
1つの終わりと、1つのはじまり。
すべては輪になって繋がっているようだ。

3年ぶりの旅は、刺激は少なかったが、
大きな癒しと、「もっと旅がしたい」という
活力を与えてくれた。

まだ行きたい場所はいくらでもあるし、
どこへ行ったって、
こうやって最高の旅をつくることができる。

実はこの旅の少し前に心を壊してしまっていた。
医師の診断では「うつ病」。
そんな簡単な言葉では片付けられず、
頭痛、眩暈、吐き気が同時に襲ってきて、
いろんなことに無気力になっていた。

でも、こうして旅に出て
ワーケーションをすることで
ストレスは緩和されたし、
気持ちもずいぶんと楽になった。

仕事が原因なので思い切って環境を変えてしまえば
解決するのだろうけど、
この先の生活もあるし、少なくとも好きな仕事なので
安直に割り切れるものではない。
閉塞感のある世の中だし、
きっと多くの人が悩みながら、自分を騙しながら
もがいているのだろう。

旅は人生の縮図で、
たくさんの選択肢を、限られた時間の中で選び、
進んでいくしかない。
でも、道に迷えば誰かが助けてくれるし、
ときには流され、ときには失敗し、
驚きと発見に出会いながら必ずゴールにたどり着く。

これまで後悔した旅は1つもないし、
結果ではなく、すべての過程が楽しいのだと思う。

早朝の成田空港。
結局、一睡もできなかったので身体は重いが、
充実した毎日の余韻で、心は軽やかだった。

さて、今日は11時からオンライン会議か。
気持ちを切り替えて、今日もがんばろう。

旅のカケラ/slideshow

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