アキタビ ’22(インドネシア編) ♯06 Documentary film

ウブドの朝は早い。
目覚ましよりも早く目が覚め、
カーテンを開けると、もう頭がスッキリとしている。
普段なら、「もうあと5分」とアラームをかけ直して枕を抱えるのに
このパワーはなんだろう。

 

最後の渓谷ビュー

8時に朝食を摂り、
時差があるのですぐに仕事の準備にとりかかった。
今日はオンラインの面談を中心に、わりと予定が詰まっている。

そういえば昨夜は無料のスパをプレゼントしてもらった。
本来泊まる予定だった初日が
ホテル側の手違いでオーバーブッキング。そのお詫びにと、
部屋のグレードアップと60分のスパをいただいた。
オーバーブッキングと聞いたときは焦ったが、
とてもお得な経験ができてしまった。

 

お昼になり、今日もホテルのすぐ近くにある食堂で
ナシゴレンを食べた。
おばちゃんとはすっかり顔なじみになり、
また来るからね、と約束して店を出た。
だんだんとウブドが自分の庭になっていく感じで居心地がいい。

午後も鳥のさえずりをBGMに仕事に勤しんだ。
今日でワーケーションは最後で、
明日からの3日間は気ままに旅ができる。

 

ザ スング リゾート&スパ

夕方、快適だった「Ulun Ubud Villas」に別れを告げ、
今日から2泊する「ザ スング リゾート&スパ」に移動した。
ブッキングドットコムは、写真の加工が激しく、
行ってみるまでアタリかどうかわからないので
安全策を兼ねて、宿泊を刻んでいる。
さて、次のホテルはどうだろう??

タクシーで15分、山の中に位置するホテルだった。
部屋はそれぞれ独立したヴィラタイプで、
迷路のような庭に佇んでいる。
なんだか、雨が良く似合うロケーション。
シャワーは部屋の外にあり、野趣を感じさせられる。

 

すれ違うケチャ

今夜はケチャを見ようと決めていた。
昔、中学校の音楽の授業でケチャを知り、
あまりに奇妙な音楽だったのでしばらくはネタになっていた。
以前にバリを訪れたときはたしかレゴンかジェゴックを観覧したので
今回はぜひケチャにトライしたかった。

ホテルの人に聞くと、近くの寺でやっているという。
道を聞き、寺の名前をメモして出かけた。

今までで一番うっそうとした森の中。
それでも車やバイクはひっきりなしに走っていて
なかなかの喧騒だ。
15分ほど歩き、お目当ての寺にたどり着いた。

入口でチケットを買い、
割れ門をくぐって境内を進む。
簡易なスタジアムのような場所が用意されていて、
20時の開演に向けて多くの観光客が集まっていた。

しばらく座って待っていると、ふと違和感を覚えた。
ケチャって楽器を使うんだっけ?
昨夜見た、レゴンの楽器が並べられているし、
そのフォーメーションも同じだ
恐る恐るチケットを見返すと、
「レゴンダンス」と書かれていた。

急いで受付に向かい、「今日はケチャじゃないの?」
と、尋ねると、
「ケチャは明日。1日おきにケチャとレゴンだよ」
と説明が返ってきた。

 

旅の武器は運の良さ

まぁ、1000円だし、今日もレゴンを見るか。
と、半分あきらめていたが、
ダメ元で、どうしてもケチャが見たいから
明日のチケットと交換してほしいと伝えてみた。

最初はまったく聞き入れてもらえなかったが、
日本人だとわかると態度が軟化。
ちょっと待ってな、と、
まずは目の前の客を捌くことに専念するようだ。

客足が途絶えたころ、
近くの事務所に行き、明日のチケットをとってきてくれた。
「実はレゴンは昨日も見たんだよねw」と、伝えると
大いに笑っていた。

じゃあ、明日の夜にまた来ます!
そう手を振ると、
ケチャは人気があるから、19時にはおいで
と、早めに席を取ることを薦めてくれた。

旅先の運はいつも最強。
雨はまず降らないし、
ホテルやレストランはアタリが多い。
そして、トラブルに巻き込まれそうになっても
いつも救世主が現れるし。

今回のチケットはトラブルではないけど、
こうやっていい方向に収まった。

帰り道。急に雨が降ってきた。
すぐ目の前にあるレストランに逃げ込み
ここで夕食を摂ることにした。

店の名前は忘れてしまったが、
ここで注文したナシチャンプルは、
値段も手ごろで、とにかく美味しい!

またアタリを引いたなw

旅のカケラ/slideshow

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