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台風が近づいているせいか波がとても高かった。
フェリーは激しく揺れたが、それ以上に眠気が勝り、
ゆりかごのように感じながら眠る。
そして30分後、小さな港に降り立った。
「小浜島」
![](http://kaz02.net/wp-content/uploads/2019/10/L1000189-1024x683.jpg)
ここに来たのは20年ぶりだろうか。
以前に訪れた際はまだデジカメもなかったので
写真はほとんど残っていない。
でも記憶は鮮明だったので、
当時と変わらない島の風景を懐かしみながら
上書きするようにシャッターを切った。
![](http://kaz02.net/wp-content/uploads/2019/10/L1000173-1024x683.jpg)
小浜島に滞在するのはわずか3時間。
せっかく石垣島まで来たからと、
今回の旅に急遽トッピングをした。
まずは腹ごしらえと、港のすぐ目の前にある
「Coyote(コヨーテ)」に入ってみた。
![](http://kaz02.net/wp-content/uploads/2019/10/L1000119-1024x683.jpg)
ご当地っぽいものが食べたかったので
アボカドタコライス(750円)をオーダー。
これが大当たりで、感動的な美味しさだった。
店内の雰囲気もよく、潮風が心地いい。
最初は誰もいなかったのに食べ終わるころには満席に。
旅先でフラっと立ち寄る店で
よく起こる客寄せジンクスは今回も健在だ。
さて、レンタサイクルをしようと
すぐ隣にあった店に入ってみたところ、
レンタカーもいいなぁ、と思い始めてしまい
せっかくだから残りの2時間で
島を一周することにした。
真っ赤なアルト、2時間で3500円(ガソリン込)。
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小浜島は、沖縄県八重山諸島の
真ん中に位置する離島。
NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台として有名で、
人口550人ほどののどかな島。
サトウキビ畑が広がり、離島らしい素朴さが楽しめる。
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最初に訪れたのは大岳展望台。
大岳と書いて「うふだき」と読むそうだ。
300段ほどの階段を登ると、
頂上からは360°を海に囲まれた
大パノラマを望むことができた。
あいにくの曇り空ではあったが
降水確率80%の天気予報に反して
雨が降らなかったのは奇跡と言えるだろう。
相変わらずの天気運は今回も期待できそうだ。
つづいては、
「騙されたと思って行ってごらん」と、
レンタカー店のご主人に教えられた
名もないビーチ。
ホテルの小道を抜けた先にあり、
これはしっかりと説明を聞かないと
見つけられそうにない場所だった。
しっかりと青い海。
晴れていたらさぞかし絶景だっただろう。
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石長田海岸は
植物学的にも価値の高いマングローブが群生する海岸。
マングローブのすぐ近くまで降りて行くことができ、
ちょうど干潮時だったので
ヤドカリやムツゴロウ(沖縄ではトントンミーと呼ぶんだっけ?)
など、小さな生物がたくさん見られた。
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時間がなくなってきたので島の中心にある集落に向かった。
「大盛家住宅」は、大正時代に建築され、
国の登録有形文化財にも指定されている。
「ちゅらさん」の中で登場した民家で、
ドラマの中では「こはぐら荘」としてロケに使われていた。
懐かしいなぁ、と何枚もシャッターを切り、
しばらく集落を歩いてみることにした。
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たしか20年前に来た際はこの辺りで
アイスキャンデーを売っている商店があったはず。
あの時は自転車で島を巡ったので
汗だくになりながたアイスをほおばり、
小陰でしばらく涼んだ記憶がある。
残念ながらその店は見つけることはできず、
集落を後にした。
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どこまでもまっすぐに続くシュガーロードは
港へ向かうラストラン。
両脇に一面のサトウキビ畑が広がっている
小浜島の人気スポット。
ただ、今はサトウキビを収穫した後なのか、
茶色い畑になっていた…。
ここも20年前の記憶が残る懐かしい場所。
両手を広げながら自転車でかけ降りていく姿を
思い出しながらシャッターを切った。
島ドライブはあっけなくタイムリミットの
2時間が過ぎ、再びフェリーに。
いよいよこの旅の目的地である
「竹富島」へと向かった。
![](http://kaz02.net/wp-content/uploads/2019/10/L1000188-683x1024.jpg)
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