アキタビ ’22(インドネシア編) ♯05 losstime

窓からの渓谷ビュー、
うっすらと朝靄が立ち込めていて幻想的だ。
午前6時、今日も1日がはじまる。

ここ「Ulun Ubud Resort」は、
急斜面にヴィラが建ち並んでいて迷路のような小道が楽しい。
少し息を切らしながら敷地内を散歩した。
雨に濡れた神様たちは、
耳には花が飾られ、チャナンも備えられている。
木々の緑、南国の鮮やかな花たち、
目に映るすべてが美しく、生命がみなぎっている。

 

 

ワーケーション、2日目

 

朝食を終えると、PCを立ち上げ業務開始。
今日はオンライン会議がいくつか予定されている。
少しネット回線が心配だったが、意外とスムースに繋がった。

ここで仕事をしていて困ることはプリンターが使えないことくらい。
それ以外は、日本とまったく変わらない環境なので
いよいよ働き方を考え直す時期なのかもしれない。
満員電車の通勤も不要だし、
なによりこんなにもリラックスした環境で仕事ができるのだから
日本に戻りたくなくなってしまう。

 

魅惑のナシアヤム

オンライン会議を終え、ランチ休憩にする。
今日は少し遠くまで歩いて、
ナシアヤムの美味しい店までいってみることにした。

ホテルから徒歩15分くらいの場所にある
「ナシアヤム クデワタン イブ マンクー」。
(Nasi Ayam Kedewatan Ibu Mangku)
創業は1960年代で、尼層である
オーナーの母が小さな食堂から始めたお店。
地元で評判のナシアヤムだそうで、
観光客はいなかったが、多くの人で賑わっていた。
広い中庭があって、いいロケーションだった。

「ナシアヤム」(30万ルピア/約300円)を注文。
鶏つくねのようなサテリリッ、インゲン豆とココナッツの和え物、
スパイスで煮込んだ鶏肉など、見た目も美しい料理が運ばれてきた。
「辛くする?」と聞いてくれたので、「No!」と伝えておいた。
これが正解。バリの辛さは想像以上なので、
辛くしないで、といっても十分に辛い(笑)
これをしっかり混ぜて食べると本当に美味しい。

 

実食!バビグリン

ホテルへの帰り道、「バビグリン」の屋台を発見した。
豚の丸焼きで、バリ島のご馳走として人気だ。
イブ・オカという有名店があるので、後日そこに行こうと思っていたが、
まだお腹に余裕があったのでここで食べることにした。

 

英語は通じなかったが、
おそらく「バビグリン」オンリーの店なので、
豚の丸焼きを指さし、席に着いた。

ライスの上にカリカリの豚皮(?)がひと切れ乗り、
周囲には豚の様々な部位が盛られていた。
見た目はややグロテスクで、味もひとクセある。
せっかくバリ島に来たなら1度は食べておきたい料理。
35万ルピア(約350円)だった。

 

メインストリートへ行こう

現地時間で17時(日本では18時)に仕事を切り上げ、
ホテルのシャトルバスで中心街へ出た。
相変わらず観光客でごった返していて、活気がすごい。

まずはウブド市場を1往復して、
バリ雑貨を買い漁った。
価格交渉もたいてい半額以下になるし、
ぜんぜんしつこくされないので、買い物はストレスフリーだ。

 

夕食は「カフェ・ロータス」にした。
15年前も立ち寄った店で、
たしかよしもとばななの作品に登場する店。
サラスワティ寺院に隣接していて、
キレイな蓮池を見ながら食事が楽しめる。

本日の締めくくりはスタバ。
カフェ・ロータスから寺院を挟んだすぐ隣にあり、
屋外テラス席は格別なロケーション。
しばらくのんびりしていると、
寺院の割れ門の前でガムランが奏でられ、
バリの伝統舞踊であるレゴンが始まった。

「この席、タダで見れるじゃん!」
少しだけ距離があるけど、蓮池に映った様子もいい感じだ。
フラペチーノ片手に、貸し切りのテラス席で
約1時間の舞踊鑑賞。
ありきたりな言葉だけど、幻想的で、異国情緒たっぷり。

15年という年月は、バリの様相も、世の中をとりまく状況も
すべてが一変していた。
でも、この伝統舞踊は変わらずに、未来へと歴史を紡いでいる。
物語の内容はよくわからないけど、
きっとこんな話なのだろうな、と、想像しながら、
優しい夜風に吹かれていた。

旅のカケラ/slideshow

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