フユタビ ’19(台湾編) ♯04 福笑い

東京オリンピックが決まったとき、
「7年も先かぁ、そのころ何してるんだろう?」
と思っていたが、
その2020年が来てしまった。
ホント、時間が過ぎるのが早くて怖い。

こうやって相変わらず、ふらふらと旅をしている。

 

新しい朝と愛河

新年は高雄(台湾)で迎えた。
台湾南部の街「高雄」は日本統治時代、
めざましい産業発展を遂げていった街である。

MRTが十字に走る大きな都市で、
「愛河」の東側は新市街、西側と高雄港に面するあたりは、
日本時代の街並みを今に残す旧市街となっている。

まずは朝食。
毎朝行列ができる「興隆居」に向かった。
元日の朝でも店は盛況で、
店内から長く伸びた行列が目印になってくれた。

わりと回転が良く、20分ほどで店内に入ることができ、
「湯包」(約60円)と麩の入った豆乳スープのような
「シエントウチヤン」(約90円)、
それから温かい「豆花」(約70円)を注文した。

地元らしき人が多く、
みな湯包を頬ばっている様は
どこか幸せな光景だ。

 

旗津半島でサイクリング

腹ごしらを終えると、MRTに乗り「西子湾」に移動。
天気がとても良いので「旗津半島」に行ってみようと思う。

南シナ海に面した旗津へは
西子湾駅から少し歩いた先にある
「鼓山輪渡」からフェリーに乗って行く。
片道わずか5分だが、
心地良い潮風に吹かれながらの船旅は情緒がある。

台湾の端っこまできた。
もっと寂れた港町を想像していたが
人でごった返していて、
通りには屋台が軒を連ねている。
ここ旗津で人気なのがレンタサイクル。
電気自転車を借りて周遊することにした。

浜辺の近くに電気自転車を停め、海を眺めた。
水平線の先には大型のタンカーが見え、
とても遠い異国の海にいる気分になった。

寄せては返す波の音、キラキラと光る水面、
海を眺めていると
旅路の果てを感じるにはなぜだろう?

半島の北端に立つ「高雄燈塔」。
旗后山の頂上にあり、1883年に建てられたそうだ。
残念ながら修復中だったが、
ここからの景色は最高で、
旗津の古い街並みと、
遠くに摩天楼がそびえる高雄との
コントラストが見事だ。

 

懐かしさを感じながら

高雄燈塔を後にし、海岸線沿いの
サイクリングロードをひた走った。
沖縄の小浜島と良く似た風景。
台湾は昭和の面影がたくさん残っていて
懐かしさを感じながら
癒しの旅ができる場所だ。

自転車を返す前に、
ローカルな食堂を見つけたので
そこで昼食を摂ることにした。
観光スポットから離れた場所がやっぱり落ち着くし、
この雰囲気がたまらなく好きだ。

もちろん英語は通じないので
隣の人が食べている料理を指差し、
同じものを作ってもらった。
「辣醤麺」というらしく、1杯たったの100円。
ピーナッツ味の汁なし麺という感じで
とびきり美味しかった。

本当はフェリーで戻ったあと、
芸術特区に立ちよる予定だったが
もうやりきった感が強かったので
ホテルでのんびりと過ごすことにした。

そう、今日から3泊は高級ホテルに移ったので
快適な部屋で旅日記を綴るのも悪くない。
明日はちょっとした冒険に出かけることだし。

 

旅のカケラ/slideshow

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