バンドゥンの郊外にある
閑静な住宅街に宿をとった。
あいにく連泊ができなかったため
夜には移動しなければ。
Booking.comのアプリを起動し、
ワンクリックで明日の宿を予約した。
便利に旅できる時代になったものだ。
行き当たりばったり
今日はガイドブックに載っていない、
チウィディ、カワプティを目指す。
昨日までの遺跡や古都巡りではなく、
絶景を見にいくことにした。
実は行き先を決めてあったわけではなく、
宿のオーナーにオススメの場所を聞いたところ
この場所を教えてもらった。
すぐにタクシーを手配し、即席のツアーを組んだ。
インドネシアはどこに行くにも大渋滞。
ここバンドゥンも他聞にもれず、
街を抜けるのに2時間くらいかかった。
チウィディは棚田がキレイな田舎町。
山道を登っていくと、
イチゴ畑と茶畑が広がっていた。
イチゴはすこぶる安く、1パック20円〜!
1キロで400円程度だった。
不思議な色の湖
目的地のカワプティは
巨大なクレーターに間欠泉が湧き出た湖。
火山の影響なのか、独特の色をしていて
トルコのパムッカレを彷彿とさせた。
枯れ木と相まって幻想的な湖だ。
火山湖はかなり酸性度が強いようで、
周りの木々はすっかり枯れてしまっている。
「滞在時間は15分まで」と注意喚起する看板もあり、
とても濃い硫黄の匂いが立ちこめていた。
かつて行ったナミビアのナミブ砂漠にも
こんな景色があったなぁ。
水は干上がっていたけど…。
たくさんの絶景を見てきたせいか、
景色に驚くことは少なくなったが、
こうやって、あの景色に似ている、と、
記憶を反芻するのが心地いい。
郷愁に似た懐かしさが旅を彩っていく。
ある曲を聴くと、その当時が蘇るように
景色もまた同じチカラを持っている。
明日はこの旅ラストの街、
首都ジャカルタに移動する。
列車のチケットを買いに行ったが、
さすが週末。ほぼ満席で、
唯一予約できたのは午前5時の便だった。
駆け足の旅は
最後までゆっくりさせてはくれないようだ。
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