ハルタビ’15(インドネシア編) #3 祈り 〜涙の軌道

イスラムの礼拝、アザーンで目を覚ます。
ん?まだ4時??
こんな時間にも祈りを捧げているのか….。

 

2つの世界遺産

ハルタビがはじまっている。
今日はここジョグジャカルタのハイライト、
2つの世界遺産を巡る。

最近はすっかり楽を覚えてしまい、
昨夜のうちにタクシーを手配しておいた。
12時間、好きなだけ乗り回して4000円。
バックパッカー体質が抜けないのでものすごく贅沢に感じてしまうが
時間を買ったと思うことにする。

午前8時、定刻どおりにドライバーがやってきた。
まず向かったのはボロブドゥール。
1000年以上前に建造された仏教遺跡。
世界3大仏教遺跡で、他の2つは
アンコールワットとミャンマーのバガン。

ボロブドゥールには10年近く前にも訪れたことはあるが、
やはりその大きさに圧倒される。

 

ボロブドゥール

ボロブドゥールの圧倒的な規模と世界観は仏教の神秘。
200万という石を積み重ねた巨大な建物で、
計504体もの仏像は、方角によって異なる印相をしている。

総延長5㎞というレリーフ、
林立するストゥーパ、周囲を取り囲む密林。
すべてがミステリアスだ。
物言わぬ遺跡は、だからこそ
多くのことを語りかけてくれる。

ここ最近の10年は、とても早かったし、
濃い時間を過ごしてここに帰ってきた。

 

ムラピ山

次に向かったのはムラピ山。
ただ、空が次第に重くなり、
その頂きは見えなかった。
小雨の降るカリウランという麓の村で
昼食を摂ることにした。


タクシーの運転手は、
ツーリストが行くようなレストランを紹介してくれたが、
メニューもないどローカルな食堂に入った。

自分でごはんをよそって、
そこに好きなおかずを乗っける。
ナシチャンプル、100円!
この旅で一番美味しかった♫

 

プランバナン

最後はプランバナン。
道中は洪水級の大雨になり、
道行く人は膝近くまで水に浸かっていた。
大丈夫かな?と心配したが、
プランバナンに着く5分前に奇跡的に
雨があがった。

祈りは通じるもんだ。

仏教とヒンドゥー教の様式が融合した
寺院群が点在するプランバナン。
9〜10世紀に建てられ、天を突く仏塔が特徴的である。

宇宙の破壊、創造、維持をつかさどる
シヴァ、ブラフマ、ヴィシュヌの3神が祭られた神殿からは、
ヒンドゥー教の世界観を見ることができる。

と言っても、いくら想像力を働かせても
その世界に頭は追いつかず、
作るの大変だったろうな、という感想くらい。
それでも言葉にならない何か不思議な力を感じるし、
遺跡が持つ雰囲気が好きだ。

雨上がりのロロ・ジョングラン寺院、
セウ寺院を徘徊し、今日を締めくくった。

あっと言う間の1日。
旅の時間は容赦なく早い。
そりゃ10年だって、
こんだけ旅をしてたらすぐだよね。

また来るよ。
次の10年を重ねた頃に。

 

旅のカケラ/slideshow

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です