夜が明けるまでバスで仮眠をさせてもらった。
ここマニラは、貧困、渾沌、危険という
ダークなイメージが強い街。
だから、明るくなって、
人々が活動しだすのを待ってから動き始めることにした。
今日もハロハロ
適当にホテルを見つけ、
荷物を置き、シャワーを浴びてから
街を散策に出かけた。今日もうだるような暑さだ。
涼をとるのに打ってつけなのが「ハロハロ」である。
ここフィリピンの代表的なかき氷デザートで、
日本ではミニストップでお馴染みの味。
ハロハロは「混ぜこぜにする」という意味で、
アイスやゼリー、甘く煮た豆や芋類、フルーツなどを
その名の通り混ぜこぜにして食べるデザートだ。
また、この紫色のアイスクリームは、
フィリピン名物のウベアイスで、
紫芋の山芋が原料となっている。
150円くらいで食べられるので、
これで暑さを凌いでは街歩きを続けた。
よく街歩きでやるゲーム(?)が、セルフ迷子。
適当にバスや乗り物を乗り継いで知らない場所に行き、
タクシーを使わずに戻ってくるというもの。
たいてい終点まで乗って、それを2回も繰り返せば
もうそこはどこだかわからなくなる。
マニラではたくさんのジプニーが走っているので
今回はこれで遊ぶことにした。
ジプニーは、米国占領時代に使い古された
ジープを改良したもので、
現地の乗り合いバスとして利用されている。
交通手段では一番安く、たいてい10~30円ほど。
どこでも乗降でき、降りたい場所で
コンコンと天井をノックすると
運転手がその場で停車してくれる。
スラム街へ
こんなゲームを繰り返し、
知らない街に降り立っては路地を散策した。
たぶん、かなり治安の悪いエリアも歩いていたと思うが、
これまでの旅で培ってきた経験が生きている。
いわゆるスラム街では堂々とカメラを出し、
周囲の人の写真を撮ってはそれを見せ、
無邪気さを装っていると警戒されなくなり、
うまく溶け込めてしまう。
マニラは中米と雰囲気が似ていて、
ちょっとピリッとした危険な感じが楽しめた。
そして夜。ベッドに横になったが
1階で繰り広げられるカラオケがうるさく、
なかなか寝付けない。
カラオケが大ブームのこの街。
結局、午前4時頃まで歌声が響いていた。
旅のカケラ/slideshow
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