さて、今日は移動日。
どうやってここフエから
ホイアンへと移動しようか?
ホイアンへの移動
選択肢は2つ。
1日に数本ある、ダイレクトでホイアンまで行ける
バスを利用するか、
それとも車をチャーターして快適に向かうか。
どちらも4時間ほどかかるらしく、
料金を比較してみると
バスが800円なのに対し、
車はなんと1万円だとか。
う〜ん、迷う……。
本日も気温は38℃、
バスターミナルまで重い荷物を担いで行くには辛い。
今回は癒しの旅だし、快適さを買おうじゃないか。
好きな時間に出発できるのもうれしい。
午後2時、ドライバーが迎えに来た。
途中に3箇所、観光スポットに寄ってくれるという。
ドライブスタート!
走り始めて1時間、
チャンメイ地区のランコー湾に到着した。
静かな漁村で、浅瀬で漁をしている様子が見れた。
車から降りると、べったりと身体にまとわりつく
湿った潮風。日差しも厳しい。
数枚写真を撮ると、すぐ近くにあったカフェに逃げ込み、
冷たいベトナムコーヒーを流し込んだ。
ふだん、コーヒーは飲まないが、
マックスコーヒーのように練乳たっぷりの
ベトナムコーヒーはとても美味しかった。
ハイヴァン峠
続いてのスポットはハイヴァン峠。
昔から国防の要として要塞が築かれていた場所で、
頂上地点にはベトナム戦争時代、
南ベトナム軍が使用していた軍事基地の要塞が残されている。
ドライバーが
「見ておいで」というので、
今も数多くの銃弾が残る要塞跡をしばし見学し、
遺跡の上から遠くにダナンの街を見下ろした。
ダナンの街を抜け、
最後に立ち寄ったのは五行山。
グエン王朝のミンマン帝が陰陽五行説によって名付けた山々で、
ホアソン(火山)、トゥイーソン(水山)、モックソン(木山)、
キムソン(金山)、トーソン(土山)という5つで構成されている。
トゥイーソンの頂上に行きたかったが、
だいぶ日が西に傾いていたため、エレベーターは営業終了。
歩いて登る気にはなれなかったので、
サーロイ塔(七重の塔)だけ見上げてその場を後にした。
ランタンのまち
ホテルに着いたのは午後7時。
荷物を置くとすぐにタクシーを呼んで
ホイアンの旧市街に向った。
バクダン通り沿いにあるアンホイ橋を渡った先では、
ナイトマーケットが開かれている。
古くからランタンの産地であったことから、
ランタンの灯りで町が照らされ、
幻想的な光景が広がっていた。
川面に広がる灯籠流しも日本のお盆のようで
ベトナムにいながら日本の原風景を眺めている気分だ。
仄かに灯る赤や青のランタンは郷愁を誘い、
子供の頃の祭りの夜を思い出す。
頭の中に祭囃子が流れ、
蒸し暑い夜風と人いきれ。
遠い異国の夜を彷徨い、
同時に、遠い昔の記憶を彷徨った。
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