ナツタビ ’19(ベトナム編) ♯3 himawari

フエの午後は
さらにとろけそうな暑さだったーー。

フォーを食べ終えると
バイクタクシーに送ってもらい
ドンバ市場に向った。

 

ドンバ市場のカオス

王宮近くにある歴史の古い市場で、
2階建てになっていて、
様々な品物を扱っている。
カオスという言葉が似合う、
フエの日常がつまった場所だ。

特に欲しいものはないが、
旅先の市場はワクワクする。
ドンキホーテがかわいくみえるほど
商品が山積みになっていて、
その隙間で店主たちは昼寝をしている。
そっとカメラで切り取っては
この迷宮を彷徨った。

一度ホテルに戻り、
キンと冷えた部屋でうたた寝をした。
テラスのカーテンが揺れて、
木漏れ日がキラキラとこぼれた。
穏やかで、幸せな時間。
そう、今回はこういう時間を楽しむ旅である。

 

 

フエの宮廷料理

空が茜がかった頃、再び旧市街に向った。
宮廷料理が味わえる「Y Thao Garden」。
大きな窓がある席に通され、
緑豊かな中庭を眺めながら食事を楽しんだ。

実は数年前に「旅サラダ」で紹介された店で、
雰囲気や料理の質はもちろん、
特筆すべきはその料金。
コース仕立ての全6品で、25万ドン。
桁が多いのでびっくりするが、
1200円くらいというリーズナブルさ。

宮廷料理は見た目のインパクトがすごく、
動物をかたどった盛り付けは、野菜やフルーツを使用。
崩してしまうのがもったい。
しっかりとカメラに収めながら
時間をかけてゆっくりと優雅な宮廷料理を楽しんだ。

本日のしめくくりはホテルのスパ。
眠ってしまってはもったいないと、
夢と現実の狭間を彷徨いながら、
夜のしじまに、心と身体を癒す。

何もしていないようで濃厚な一日。
まるでベトナムコーヒーのように、
濃くて、まったりと甘い。
旅への向き合い方は変化したが、
旅に対する憧れや好奇心は
ずっと変わらないと思う。

 

旅のカケラ/slideshow

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