ナツタビ ’19(ベトナム編) ♯2 箱庭

ベトナム中部にある王宮都市・フエ。
フエの建造物群は、1993年に
ベトナム初の世界文化遺産に登録された。

 

Pilgrimage Village Boutique Resort & Spa

昨夜遅くにホテルに到着し、
快適な部屋で、深く眠った。
朝、カーテンを開けてテラスに出てみると
豊かな緑に包まれた、素晴らしい景色に驚かされた。

まるで森の中にいるようで、
生命力に溢れた木々の緑が美しい。
鳥たちは囀り、自然のBGMで盛り上げてくれる。
今回はホテルを奮発しているので、
幸福度の高い旅になりそうだ。

「Pilgrimage Village Boutique Resort & Spa」

 

フエ王宮

朝食を終えるとグエン朝(阮朝)の王宮跡へ向った。
ベトナム最後の王朝で、
中国・北京の“紫禁城”をモデルに造られたそう。
星型城郭というフランス様式も見受けられる
ちょっと変わった王宮である。

額の汗を拭いながらカメラを構え、
栄華を極めた宮廷文化を感じ歩いた。
中はとても広く、なるべく日陰を目指して
体力の温存に気を配る。

王宮の回廊は朱塗りの柱が美しく、
風が抜けて心地いい。
1945年まで王朝が続いていたというから
保存状態も良好だ。

奥に進むにつれ廃墟感が濃くなっていく。
朽ちかけた壁が連なり、草原が広がる。
とても静かで、鳥の囀りや風の音が聞こえる。
どこかに似ているな、と思い出していると、
モンゴルのカラコルム遺跡にある
「エルデネ・ゾー僧院」が頭に浮んだ。
風の抜ける感じや、草木の香りがとてもよく似ている。

 

名物のブン・ボー・フエ

あまりの暑さに早々に王宮を後にし、
フエの名物である
「ブン・ボー・フエ」を食べに行った。

フエ発祥のフォーのことで、
スープは少し赤みがかかっているのが特徴。
まずはスプーンですくって口に含むと
レモングラスが効いたさっぱり感が広がる。
辛みもごくごくピリ辛程度で、
具だくさんなところも嬉しい。

ベトナムに来てから毎食フォーを食べていて
どこもハズレがない!
しかも1杯150円ほどなので
たぶん帰国するまでに10杯は行きそうだ。

とろけような暑さの中、
街の雑踏に包まれながら麺をすする。
ライムを絞り、辛味噌やナンプラーを加えて
自分好みの味に仕上げるのが楽しい。
これぞアジアを旅する醍醐味かもしれない。

 

旅のカケラ/slideshow

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