負けず嫌い

ぞろぞろと地下鉄へ向かう
14人の日本人集団。
ここはカイロ、
ずいぶんと奇妙な絵だったことだろう。

 

キックオフ

キックオフは午前8時。
1日遅れのフットサルが始まった。

昨夜は午前3時まで「ダハブゲーム」という
トランプを使った心理ゲームに興じていたため
全員寝不足…。
3時間足らずの睡眠時間で走り回るはめになった。
日本を離れて久しい面々は、
試合の中で著しい体力の低下に
気付かされることになる。

開始10分、
早くも肩で息をしている自分がいた。

これは今朝のできごと。
中東の旅で再会を繰り返している
「ケイゴ」が戻ってきた。
手品が得意な大学生で、
甘いのは顔だけではなく、
行動も…というのが彼の魅力。
夜行バスでダハブからカイロに戻ってきた直後、
こうしてフットサルに参加をしている。

 

ボールを追う足も止まった…

開始20分、
キーパーを申し出て、休ませてもらうことに。
もともとはエジプトチームと試合をするはずだったが、
昨日、まさかのドタキャン…。
急遽日本人を14人集め、
7対7のゲームをすることになった。
皆、バックパッカー。
日本を経つ際に、カイロでサッカーをするとは
夢にも思っていなかっただろう。

開始30分、
相手チーム“ヤマさん”のシュートが決まった。
自分の性格をひと言でいえば
「負けず嫌い」
勝負ごとにはすぐに熱くなり、
あきらめの悪さはピカイチ。
お陰で、ミラクルな逆転劇も何度か味わった。
すでに0-3、今日は奇跡は起きないのか!?

開始40分、
ボールを追う足も止まった…。
両膝に手をついて呼吸を整えた。

 

サヨナライツカ

昨日の話だけど、目を覚ましたとき
そこがどこかわからず、
静かで、暗い部屋に胸が締め付けられた。
妙にせつない…。
そんな夢を見てたのかな?
なんだか日本が恋しくなった。
でも日本に帰ったら、また世界が恋しくなるんだろうな。
そんな繰り返し。

人って、いつもないものねだり。
未来が想像できないときほど、過去に色を塗って
愛おしく眺めちゃうから。
深層心理では、アフリカの旅が不安なのかな?

試合終了、1-3
結局、逆転の女神は微笑まなかった。

サヨナライツカ。
出会いと別れの旅は、
ここでひとまず終止符を打つ。
旅人は~夜汽車に乗って~♪
深夜特急は今夜、ルクソールへと向かう。

 

旅のカケラ/slideshow

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