ハルタビ ’23(イギリス編) ♯05 Hey Jude

バスは国境を越え、ベルファストの街が見えてきた。
思った以上に都会だ。

 

ベルファストの夜

20時、終点のヨーロッパバスターミナルに着いた。
ここからホテルまでは10分くらいだ。
というわけで、大台にリーチの、
99カ国目、北アイルランド!

ここは首都のベルファストで、
かつては「北アイルランド紛争」に翻弄された街。
アイルランドと北アイルランドが分かれた背景は、
プロテスタントとカトリックの宗教の違いが背景にあり、
イギリスに対して連合を望むのか、独立を望むのかの立場の違いが、
その後の内戦や紛争を引き起こすきっかけとなった。

3500人もの死者を出し、紛争は拡大。
北アイルランド警察やイギリス軍が介入して泥沼化し、
1998年にベルファスト合意がなされるまで、実に30年も紛争が続いた。
今はそんな面影もないほどに平穏を取り戻している。

ホテルは「ベネディクトホテル」で、1泊72£(約12000円)。
イギリスの中ではかなり物価が安いのか、
この度で一番安いのに、一番レベルの高いホテルだった。

 

今夜もPubへ

夕食がまだだったので、今夜もパブへ繰り出す。
「The Crown Liquor Saloon」という、
予約必至の超人気店に行ってみた。

事前情報だと、夜は予約なしでは難しいと聞いていたが
ちょっと待ってね、と言われ5分ほどで席に通してくれた。
ちなみに、その後も次々と客が入ってきたが、
予約がない人は帰って行ったので、ラッキーだったようだ。

ヴィクトリア調の老舗パブで、
入口の扉も彫刻がすごかったし、
1階も2階も重厚な内装に見惚れてしまう。
料理を待つ間、カメラを構えて店内を散策してみた。

注文したのは、
「フィッシュ&チップス」と「アイリッシュシチュー」。
店外の看板には名物はフィッシュ&チップスと書かれていたし、
アイリッシュシチューには、クラウンバーと名前がついている。
(店名を冠した料理は絶対に美味しいというのは持論である)

大きなフィッシュ&チップスは食べ応え抜群。
自家製エールを衣に混ぜているそうで、魚はタラを使用。
ソースも色々用意されているので味変しながら楽しめる。
ポテトもほくほくで、モスバーガーのポテトみたいで旨いw
もちろんビール…ではなく、コーラで流し込む!

アイリッシュシチューは、
昨夜食べたギネスシチューとは別物の味で、
ラム肉と野菜がしっかり煮込まれていて、
それを塩胡椒とハーブで整えられている。
日本で食べるシチューとも全然違うので、
なんと例えればいいのだろう?

食後に1階に降りて行くと、
こちらはバーカウンター中心で、賑わっていた。
アイルランドのテンプルバー同様に、
夜な夜な宴は続くようだ。
たしか、このパブは朝食も提供しているので
いったいいつ休むのだろうか。

今夜も夜風に吹かれながら1日が終わる。
明日の午後にはベルファストを発つので残り時間は少ない。
今日も濃厚な1日をありがとう。
明日も晴れますように。

 

旅のカケラ/slideshow

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