フユタビ ’15(コーカサス編) ♯05 Reflection

 

79ヶ国目、ジョージア!
この旅の3ヶ国目に入った。

昨夜の飛行機でアゼルバイジャンのバクーから
ジョージアのトビリシに移動。
ナイジェリア人だらけのボロ宿で一夜を明かし、
真っ暗な中、メトロに乗ってディドゥベに向かった。

天気予報をしっかりチェックし、
ここしかないというピンポイントで、
ある場所を目指すことにした。

カズベキ。

今回の旅で一番心惹かれていた場所で、
グルジア軍道を170キロほど北上した
ジョージア最果ての村。

ただ、峠を越えて行くので、
冬は閉鎖されることが多いとか。
ネットで情報を探しても
冬に行ったという記事は見つからなかった。
明日からは寒波がくる。
アタックするなら今日しかない。

日の出前のディドゥベで
カズベキに行くマルシュを探す。
ドライバーらしき人に尋ねると、
こっちへおいでと案内してくれた。

まったく英語が通じないが、行
きたい場所を列挙すると、
ダー、ダーと頷いてくれた。
天気と旅の運は抜群!
だから信じて彼の車に乗った。

 

 

午前8時前、まだ暗い夜道をひた走る。
夜が明けると、周りの景色と寒さに驚かされた。
言葉が通じないためひたすら無言で、
冬枯れの荒野を車は走っている。

 

途中いくつかのスポットに停まってくれて
しばしの写真タイムだ。
ジンヴァリ貯水湖を越え、
最初にテンションが上がったのはアナヌリ教会。

 

青い湖を背にした石造りの様はとにかく絵になる。
清々しい朝をこれでもか!と強調していた。
吐く息が白い。震えながらも小走りで車を降りた。

 

グダウリからはすっかり雪景色。
つづら折りのジュヴァリ峠をのろのろと上っていく。
パタゴニアで見た景色に似ている。

 

ゴーゴーという風の音が今でも耳に残っていて、
宿に帰り、扉を閉めたときに
ピタっと音がなくなる感じが懐かしい。
もう一度行きたくても、遥か遠い夢の果て…。

グルジア軍道、来てよかった!
心からこの旅に満足している。

 

コーカサス山脈を走ること4時間、
終点のカズベキに着いた。
ここはテレク川の左岸に開けた小さな村。
周囲には自称独立国の北オセチア・アラニア共和国や、
イングーシ共和国など、
外務相のサイトでは真っ赤なレベル4を指す
渡航回避エリアが迫っている。

もちろん行けないのだが、
興味がわいて仕方ないw

雪化粧の山々を借景にした
カズベキ村に到着したが、
実はここがゴールではない。
ホントの目的地はクヴェミ・ムタ山の頂上にある
ツミンダ・サメバ教会だ。

「あの山のてっぺんだよ」

運転手が指差す先を見上げると、
それは果てしなく遠かった…。
(つづく)

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