暑さ最強！？ニカラグア

アジアの夏だよ…この暑さ（汗）

午前３時発の国際バスで
コスタリカのサン・ホセからニカラグアのマナグアへと
一気に移動した。首都 to 首都。
国境の手続きもバス乗務員がやってくれるし楽でいいね。

ニカラグアに入国

午前１１時、マナグアの街に降り立ったわけだが
尋常じゃない暑さに眩暈がした…。
額に汗しながらこれで５４ヶ国目！！（ゴールまであと５ヶ国）

翌朝（午前５時）もまた国際バスで“首都to首都”なので
ＴＩＣＡバス社のターミナルにあるホテルに泊まることにする。
「１泊１４ドルかぁ…」
高いけど、この荷物を持って移動するのも嫌だし仕方ない。
ゆっくり回るファンが付いただけの簡素な部屋に
荷物を放り込んですぐに出かけることにした。
だって、１泊しか滞在しないならね。

隣町の「グラナダ」に行きたい。フロントで行き方を尋ねると
「おう、途中まで一緒に行こう」と、
本日の仕事を終えたスタッフがバス乗場まで案内してくれることになった。

グラナダへ向かう

日陰で待つこと１０分、歩く速度と変わらないような
ノロノロバスがやって来た。
ブリキのおもちゃみたいで、ものすごいエンジン音の割には
笑えるくらいにスピードが出ない…。
とにかく暑いので窓から顔を出し、風を浴びた。
「降りるぞー」
着いた場所は大学の前だった。

「あれがグラナダ行きのバス。運賃は２０コルドバ（約１００円）な」
ありがとう。彼はそのまま違うバスに乗り、家に帰っていった。

グラナダは、国内最大の湖「ニカラグア湖」に面している古都で、
ニカラグアで一番最初にできた街。
カテドラルを中心に歴史地区が保存されていて
通りには馬車が行きかっている。
カッカッカッカ…馬の蹄の音が街に響く。
うーん、暑さも忘れそうじゃん！？

世界最強の暑さかも

あ、アヅイ…（汗）
正午を回って気温はうなぎ上り。
湖からの湿った空気が暑さをもたらすのだろう。
日陰でしばし休憩、コーラを一気に飲み干してうなだれた。

馬車？中世のロマン？
暑すぎて情緒も感じられないって…。
馬車はたくさんいたが、
馬もすっかりうなだれて客待ちをしていた。
引き手はとっくに日陰に退避して涼んでるし（苦笑

さて、どうしようか？
とりあえずギラギラの太陽から逃れようとネットカフェに入った。
せっかく観光に来たのにね、ハハハ。

滞在はたった１日しかない

今日は土曜日。
この旅では訪れた街ごとに郵便局に出向き、
切手帳に消印を押してもらっている。
何気なく始めたコレクションだったが、
これがいい記念になる。
だって、訪れた街の名前と日付が押されるわけだし、
国ごとに異なる切手は眺めてて飽きない。

現在５４ヶ国、訪れた郵便局は２００を超している。
ただ、残念なことに１つ前の国コスタリカで
このコレクションが途切れてしまった。
まさかの４連休にぶつかってしまい郵便局は完全にクローズ。
土産屋や高級ホテルもあたってみたが
切手は手に入らなかった…悔しい。

そしてここニカラグアでも土曜日にぶつかってしまった。
『Ｃ球の歩き方』には、土曜日も郵便局は営業していると
書かれているのに、いざ行ってみると重たいシャッターが閉まっていた。
ええぇ～！？また…。ショックが隠しきれない。
何気なく始めたコレクションなのに
悔しい！悔しい！
なんでこんなにムキになっちゃうんだろう…。

上手くいかないときはこの言葉を思い出す。
「世界は自分のためにあるんじゃない。
だから悪いことが巡ってくる確立もそんなに低くはない」
だよね。何もかも上手くいったらきっとつまんないはず。
いいことばかりじゃないけど
わるいことばかりでもない、ってね。（ｂｙブルーハーツ）

雑貨めぐり

仕方ない、仕方ない。そう言い聞かせて街を巡った。
日が傾いてきたのか日陰が多くなった。
馬車にも乗ってみたかったが
きっと足元を見られて高い金額を言われるのがオチ。
日本人ってこういうとき損だよね、
世界で一番ボラれ、騙される人種。
ただでさえ暑くて不快なのに
値段交渉で嫌～な気分にさせられるのは御免だ。
写真だけ撮って我慢しようっと。

吸い寄せられるって、きっとこういうことを言うんだと思う。
何の気なしに入った１軒の土産屋。
最近は蛙の小物が気になってて
中米らしいカラフルな蛙はいないかと店を覗いた。
ひと通り物色し、出ようと思ったそのとき
口を突いて出た言葉は
「切手売ってないですよね？」

「あるよ」

え、あるの！？
ドラマ『ＨＩＲＯ』のバーみたい（笑
すっかり切手のことなんて忘れてたのに不思議。
消印はさすがになかったけど、
好みの切手を数枚買いノートに貼った。気分が晴れた。
大役を果たしたのでもうグラナダはいいや。
本当はニカラグア湖も見に行くつもりだったのに
切手に浮かれてしまい思い出したときはバスの中だった。