イン シャ アッラー また会う日まで

今日がイエメンで過ごす最後の日。
いやぁ、鎌倉幕府よりも“いい国”でした。

最終日の恒例行事といえば、お金の遣い切り!
早速、旧市街のスーク(市場)へ行き、
メイド イン イエメンなるアイテムを買い込んで来た。

 

イエメン雑貨

ここイエメンはかつて「乳香の土地」と呼ばれ、
ヨーロッパの王族たちにもてはやされた時代があった。

 

乳香とは、妖しい香りを放つ香水で、
当時は金と同じ価値で取引されていたという。
大航海時代の“黒こしょう”と同じようなものだ。
さすがに今では乳香はないので、アラブの香水を買ってみた。
お値段100リアル(約55円)。3mlしか入っていない小瓶だ。

つづいて、片っ端から貴金属店をあたり
探しに探したのが「ジャンビーア」。
イエメン男性が腰にさしている半月刀だが、
さすがに本物は空港で没収されそうだし、
日本じゃ銃刀法違反で引っ張られちゃう…。
そこで、ジャンビーアのペンダントトップを買うことに。

これが苦労した。
十数軒あたってようやく1軒だけ置いている店を発見。
しかもラストワン。
値切りたくても、他にないから足元見られまくり。
2000リアル(約1100円)と、
痛い出費だったが、これも一期一会。
刀が抜き差しできる精巧さに惚れこんで購入した。

 

リプトン?いや…

最後の一品は完全にネタ。
コーヒーの産地でありながら、
シャーイと呼ばれる紅茶が大好きなイエメン人。
中でも人気なのがこのブランドだった。
紅茶と言えば、やっぱりリプト、、、ん???
なんじゃこりゃ!

「イエメントン」って…おいおい(汗)

パッケージも、味もリプトンそのもの。
でも名前は語呂も悪いイエメントン!
パッケージには「オリジナル」の文字が堂々と書かれている…。
100パック入って230リアル(約120円)。
味はリプトンだから、これはお買い得♪

あとはシャンプー買ったり、パフェを食べたり、
ネットカフェにこもったり。
キレイさっぱり遣い切って気持ちいい♪

ちなみに明日もUAEでトランジットがあるため、
残ったドゥラハム(UAEマネー)の遣い切りが待っている。
いいのか、2日もつづけて贅沢して!?
というわけで、約2週間のイエメンの旅はこれにて終了。

 

神様の思し召し

イスラムのあいさつに
「イン シャ アッラー」という言葉がある。
これは、“神様の思し召し”という意味があって、
別れ際に使うもの。

 

イスラムの人々は次の日の約束はしない。
だって、それは神が決めることだから。
“サヨナラ”ではなく、“またね”でもない。

イン シャ アッラー!

明日の運命は神のみぞ知る。
ちょっとエキゾチックな別れ方だ。

 

旅のカケラ/slideshow

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