時間がないロビ…!?

早朝の便でマダガスカルから
ナイロビ(ケニア)に戻ってきた。

飛行機の窓からキリマンジャロが見たかったので、
左側の座席を指定し、その雄姿をこの目に焼き付けた。

 

アライバルビザ

空港でひと騒動。
この旅で神がかっている相方ヒロに、
またしても“ありえない”トラブルが降りかかった…。
それはイミグレーションでのできごと。

アライバルビザを取ろうと、申請書を記入し、
それぞれビザカウンターに並んだ。
まずはヒロが先に呼ばれ、係員のもとへ。
「出国のチケットは?」
なにやらもめている様子。
通常なら、ケニアは簡単に空港でビザが取得できるのだが、
担当した係員がよろしくなかったようだ。
ひとしきり押し問答があったのち、彼は別室行きを告げられた。

おいおい、大丈夫か?
あの係員は嫌だな…。
ちょっと不安になりながら順番を待っていると、
違うカウンターからお呼びがかかった。
ラッキー☆

「ジャンボ!!」
笑顔で挨拶し、ご機嫌を伺いながら
上目遣いでパスポートを提出した。
「今夜、ウガンダに行くんですよ。
まだ予約してないけど、大丈夫ですかね?」
出国のチケットを持っていないことで
咎められないように先制パンチ。
「急いでチケット買いに行かなきゃなぁ」
ひとりごとのように、ワン、ツーのジャブを入れる。

 

20ドル

「バスで行くのか?」
係員が問いかけてきた。
「はい、夜行バスです。飛行機は高いですから」
ちょっと悲しげな視線をぶつけた。
「日本人なら飛行機だろ?」
係員が食いついてきた。

「いやいや、飛行機なんて滅多に乗れません。
日本じゃバスですら高いんですよ」(KAZ)
「お前は車を持っていないのか?」(係員)
「はい、持ってません。東京じゃ、飛行機代と駐車場代が
同じくらいの金額で、300ドルはします」(KAZ)
おぉ、クレイジー…、同情にかわってきた。

「俺の家じゃ車を20台も持っているぞ。
子どもが11人いるからな」(係員)
わぉ!!大袈裟におどけてみせた(笑

そうこうするうちにトランジットビザが完成。
20ドルを支払いその場を後にした。
よし、クリアー!!
ターンテーブルで荷物を待っていると
ヒロが登場。

「どうだった?」
「うん、トランジットビザはダメだって。
結局シングルビザになっちゃった…」(ヒロ)
ちなみにトランジットビザ(7日間有効)は20ドル、
シングルビザ(1ヶ月間有効)は50ドル。
ナイロビに残る理由もないので、
僕らにはトランジットビザで充分だった。
「せっかく50ドルも払ったから
しばらくナイロビでのんびりするよ」(ヒロ)

さて、実は今夜から別行動。
国数を稼ぎたいので、ひとりで
ウガンダ、ルワンダ、ブルンジを回る予定でいた。
今夜発のウガンダ行きのバスチケットを買いに行くと
幸運なことにラスト1席。
ラッキーはつづく☆

つづいて郵便局から荷物を送り、
ネットカフェでメールをチェックし、
美味しい料理を食べ、
久々の大都会を満喫していた。

 

チケット変更

旅行代理店を巡った。
年末は“スペシャル”に過ごしたいので
アフリカじゃない国を模索していた。
常宿に戻ると、もう数えるのも嫌になるが
“あの男”と再会した。
カズマである。
マダガスカルへ旅立つときに見送ってもらった
場所とまったく同じ場所で。
ホント、腐れ縁なのか、思考が似てるのか、
バッタリ出会う、出会う。

よう!また会ったなぁ。
メシでも行くか?

さっき食事を済ませたばかりだが、
まぁ話したいこともたくさんあったので、
いいねぇ、と彼の後につづいた。

ナイロビで何度も足を運んだビーフシチュー屋である。
食事を終えても、だらだらと話し込み、
最後は結局、
「せっかくだし、チケットを明日に変更してくるよ」
と、ウガンダ行きを1日伸ばすことにした。
ホントは1日でも惜しいくらい時間がないのにさ。

明日からの快進撃を胸に誓い、
すべての予定をそっとポケットにしまった。
年内にあと3ヶ国、
師走は坊主も走る、というくらいに忙しい。

 

 

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