小さなフユタビ’18(奄美編) #2 サマータイムブルース

奄美の朝は雨上がりの生温い風が
春の訪れを感じさせてくれた。

朝からカヌーに乗り込み、
マングローブの森に漕ぎ出していく。
初めてだし、練習があるかと思いきや
パドルの動かし方だけを教わり、
すぐにカヌーに乗り込む羽目に。
意外と左右にゆらゆらし、
カメラを濡らさないかが心配だった。

 

マングローブの森

誰もいない川はパドルを漕ぐ音が静かに響く。
時折日が射しては水面がキラキラと光る。
少しの力で滑るように進んでいくのでこれは面白い。

「水曜どうでしょう」のユーコン川の回を
思い返しながらガイドの後を追った。

このカヌーのハイライトは
トンネルのようなマングローブ並木だ。
夏場はごった返すらしいが、今日は貸切状態。
降水確率80%の天気予報も、
持ち前の天気運で跳ね返してやった笑

 

加計呂麻島

約1時間のカヌーを終えたあとは
次なる島に向かう。
行き先は加計呂麻島。
あんまり知られていないマイナーな島だからこそ、
無性に行ってみたくなった。

レンタカーをフェリーに積み込み、
わずか25分の船旅。
コンビニもレストランもない、
長閑な島に上陸した。

あまり情報がないので、
そんなときは島の先端を目指すに限る。
海岸線沿いにひたすら北上して行くと、
まずは武名のガジュマルに御対面。
森の奥に威武堂々と佇むその姿は、
屋久杉のように歴史と生命力を感じる。

 

奄美の果て

さらに車を走らせると
北端にある実久集落に突き当たった。

実久海岸は驚くほど青い!
曇り空でこの青さなら、
晴天ならどんな青になるのだろう?
誰もいない砂浜をしばらく歩いてみた。

珊瑚の石垣がつづく集落もまた、
人影がなく、ひっそりとしていた。
ここも限界集落なのだろう。
昭和のまま時が止まったようで、
独特の雰囲気がたまらなくいい。

そして、大粒の雨が落ちてきた。
さすがに降水確率80%だから
ここまでが限界だったようだ。
本当は最後に西阿室の夕日を
眺めて締めくくるつもりだったが、
それはまた次の機会に。

土砂降りの中、三浦集落にある
「すずめのお宿」にたどり着き、
今夜はここで1泊。

いわゆる民泊というやつで、
夕食は食べきれないほどのもてなしを受けた。
満腹なところに、〆の鶏飯!
こんなに品数出してくれてたら
まったく儲けがないんじゃない?
と、心が痛むほどいい宿だった。

そういえば、今回の島旅、
まったくといっていいほど
買物をしていない笑

旅のカケラ/slideshow

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