小さなアキタビ ’19 沖縄編③

今回の目的地である「竹富島」についたのは14時。
出発してからすでに17時間が経過している。
ほぼ徹夜だし、かなりフラフラな状態…。

宿のご主人に港まで迎えに来てもらい、
部屋に荷物を置くとすぐに観光に出かけた。

 

竹富島は、石垣島からフェリーで
わずか10分の沖合いに浮かぶ、
周囲約9kmの小さな島。
サンゴの白砂が敷き詰められた道に
沖縄らしい赤瓦の街並みが広がっていて、
ハイビスカスやブーゲンビリアが美しい。
その箱庭のような姿は、沖縄の原風景と言える。

3回目の訪問になるが、
何度来てもこの景色には感動させられる。
日本で一番好きな島だ。

珊瑚の混じった白砂を踏みしめながら
あてもなく集落をを彷徨う。
途中、三線の音色とともに
ゆっくりと集落を闊歩する水牛車とすれ違ったり、
屋根に構える、様々な表情のシーサーを眺めたり、
まるで昔話のような世界は見飽きない。
何度か雨がパラついたが、
軒先で雨宿りしているとすぐに止み、
これを繰り返しながら静かな島時間を楽しんだ。

 

16時を過ぎると、島はさらに静かになる。
観光客が島を離れるため最終便のフェリーに向かい、
残るのはごくわずかな宿泊客だけになる。

ここからが本当の竹富の島時間。

サッ、サッと竹ぼうきで白砂の道を整える音。
街灯にはオレンジの灯りがともり、
トライライトと相まって幻想的になる。
木々が風に揺れ、
どこか遠い世界に迷う混んだような気分になった。

夕食は「かにふ」で。
八重山そば、ミックスチャンプル、島野菜カレーと、
とにかくたらふく食べた。
どれもびっくりするほど旨く、
いくらでも食べら続けれそうだった。

ふと時計をみるとまだ19時。
ずいぶんと深い夜にいるようで、
とても長く、幸福感に満たされた
1日だったことを振り返った。

島時間は最高の癒しをくれる。

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