午前8時、チェックアウトを済まし、
車に乗り込んだ。
少しだけ寄り道をして、お家に帰ろう。
ちくわ、とうふも助手席でスタンバイO K!
走り出してすぐ、大粒の雨が落ちてきた。
それでも山間の道を50キロほど走り、
最初の目的地にたどり着いた。
茅葺屋根の民家
目的地に着くと奇跡的に雨がやんだ。
相変わらず天気運はいい。
ここは江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ
宿場町として栄えた「大内宿」。
現在も江戸時代の面影そのままに
茅葺屋根の民家が建ち並び、
国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定されている。
犬も入れるようなので、
ちくわと、とうふも出動!
歴史情緒ある茅葺き屋根の民家。
まるで映画のセットのようであり、
江戸時代にタイムスリップした感じだ。
大内宿のフォトスポット
だんごと甘酒を買い、
縁側でひと休み。
今日はひんやりとしていて
ワンたちは少し寒そうだ。
入り口から真っ直ぐ進んだ先に小高い丘がある。
ここの階段をのぼって行くと小さな神社があり、
宿場町が一望できた。
茅葺き屋根が連なっていて、
山並みの借景もキレイだ。
静かで、情緒のある場所だった。
前沢曲家集落
ここからさらに50キロほど車を走らせ
南会津を目指した。
道中の景色はずっと深山で、
ときどき小さな集落が姿を現す程度。
小さな集落の入口に車を止め、
小雨の中、カメラをぶら下げて散策を開始した。
「前沢曲家集落」
中世に会津武士が拓いた集落として言い伝えら、
先ほどの大内宿よりも遥かに素朴だ。
観光客は皆無で、住民も誰もすれ違わなかった。
シトシトと雨粒が傘を叩く音だけが響き、
とても静かな時間が流れている。
時計は午後1時、
日本の原風景に別れを告げ、車に戻った。
ちくわと、とうふは夢の中にいるようで、
安らかな表情で寄り添っていた。
そっと頭を撫で、アクセルを踏んだ。
「よし、帰ろうか」
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