ピラミッドパワー♪

カイロは今、ラマダン明けの祝日で
街中お祭りムード。
昨夜も朝の5時まで
バカ騒ぎがつづいていた。

 

ギザのピラミッド

喧騒に悩まされ、蚊の大群に襲われ、
ほとんど眠れないまま朝を迎えた。
一夜明け、街を歩いてみると、
車の量は極端に少なく、
店にはシャッターが降りていた。

今日はギザのピラミッドを訪れた。
カイロ市内から13kmと近く、
しかも地下鉄に乗って向かうんだから
なんとも不思議な感覚…。

ビルの谷間からピラミッドの影が見えた瞬間、
「あった!」と、大声で指差し、
その大きさに驚嘆した。

ギザ、スゴゆす♪ ※懐かしいw

 

世界七不思議のひとつ

ギザには4人で訪れた。
昨夜、1ヶ月ぶりに合流した旅の相方ヒロ、
ヨルダンのペトラ遺跡を一緒に観たタク、
そして宿で知り合った韓国人のイク・スー。
イク・スーは20歳の大学生。
髪の長い男性で、「来年から兵役があるから」と、
こうして旅に出ている。

親しみを込めて“スーちゃん”と呼ぶことにした。
スーちゃんは、ときおり「オー、イエイ」と
両手を挙げて、感動を表す。
日本語のガイドブックを見ながら、
すたすたと先頭を歩く。
若いなぁ、そう思うってことは
歳をとった証拠だろうか(苦笑)

彼は料金交渉に慎重で、
自分の言い値が通らないかぎり
絶対に折れない。
昼食の際も、店員が示した値段に不審を持ち
すかざす周囲の客に値段を確認していた。
これはケチなのではなく、
「NO!」と言える韓国人の強さだと思う。
見習わなねば。

さて、話をピラミッドに戻そう。
ギザのピラミッドは、世界七不思議のひとつ。
遡ること約4500年前、
古代エジプト王国の建造物で、
ナイル川の西部流域のギザ高原に
クフ王、カフラー王、メンカウラー王によって造られた
3つのピラミッドと、人間の頭を持ちライオンの姿をした
スフィンクスが3つのピラミッドを
見守るように鎮座していた。

 

宇宙の神秘とパワー

テレビや本で観たことがあるだろうし、
小さい頃に一度は憧れを抱いただろう
「ピラミッド」
初めて目の当たりにしたが、
そのスケールの大きさに驚き、
その美しい四角錘に
宇宙の神秘とパワーを感じた。

砂漠を歩き、3つのピラミッドを周遊した。
様々な角度から眺めていると、
だんだんとおかしな気分になってくる。
すぐそこに存在するのに、
あまりにスケールが大きすぎて、
あまりに非現実的で、
あれ?何を見てるんだろう? と。

いかん、いかん。
すごい場所に来てるんだから
もっと目に、心に焼き付けなきゃ。
寝不足だからか、暑さのせいか、
それとも、なに?
どこかフワフワした気分でそれを眺め、
手当たりしだいにシャッターを切った。

ピラミッドは内部に入ることができる。
クフ王のピラミッドは、入場制限があり
料金も高い(約1000円)のでパスし、
安くて人もまばらな
カフラー王に入ろうと思っていた。
ところが。
とっくに出口を過ぎ、地下鉄に乗ってから
「しまった…」と、
内部に入り損ねたことに気がついた。
どこまでぼんやりしていたのだろうか?

まぁ、過ぎたことは仕方ない。
未練を残しておけば、
再びこの地を訪れる理由ができた
ということで…。

 

考古学博物館

つづいて
『エジプト考古学博物館』に足を運んだ。
美術館の王様がルーブル美術館なら、
博物館の王様はここだろう。
過去5000年にわたる古代エジプトの歴史的遺物を
およそ25万品収蔵している。

中でもツタンカーメンの秘宝は、
あまりに有名過ぎる。
今日は調子がおかしいのか?
フワフワした気分はここでも治らず、
へぇと、無理やり頷きながら
「スゴイものを観てるんだぞ!」
と、何度も自分に言い聞かせた。

感動が心に届かない…もどかしさ。
しかも写真が撮れないことで
ますます募る焦燥感…(汗)
辛うじて、ツタンカーメンの秘法には
ハッと息を飲んだので、
払った金額(約500円)に似合ったかな。

↑こっそり撮影したがブレブレ

ダハブでのんびりしすぎたか?
4人という人数に緊張感をなくしたか?
エジプトのハイライトの1つを終え、
不完全燃焼…、
どこか物足りなさを感じてしまった。

 

ピラミッド、考古学博物館、
日を改めてもう1回行ってみようか…?

 

旅のカケラ/slideshow

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