3度、南アへ

“楽園”で過ごす時間は短い。

でも、ものごとは足りないくらいが調度良くて、
その未練が次へのきっかけになる。

 

カッコウの声で目を覚ます

ここはレソトにある小さな村「マレマレア」。
別名“楽園の入口”と呼ばれていて、
その名の通り極上の癒しをもらった。
今日も窓から差し込む朝日と、カッコウの声で目を覚ます。

 

昨夜から降り出した雨はあがり、
草木をつたう水玉が太陽を受けて
ビー玉のようにキラキラと輝いている。

広い庭を散歩していると、
ここで飼われている犬が2匹駆け寄ってきた。
軽く頭を撫でてやり、ロビーに向かうと
彼らも足元をクルクル回りながらついてくる。
ソファに腰掛けると、彼らもドンと腰をおろし、
まだかまって欲しそうに隣に寝そべってきた。

 

この景色を忘れない

出発の準備が整った午前9時、
宿の前で客待ちをしているミニバスに乗り込むも、
乗客はだ~れもいない…。

 

ボーっと1時間、
近くで遊んでいたロバや猫を眺めながら客が集まるのを待った。
さて、ここから今日は乗物リレーが始まった。

 

大移動

■マレマレア→モツェクオア
(所要時間1時間/運賃14ランド ※約140円)
■モツェクオア→マセル
(所要時間1時間/運賃15ランド ※約150円)
■マセル→マセルブリッジ
(所要時間10分/運賃4ランド ※約40円)
■マセルブリッジ→マンガング
(所要時間1.5時間/運賃60ランド ※約600円)
■マンガング→ブルームフォンテン
(所要時間0.5時間/運賃15ランド ※約150円)
■ブルームフォンテン→キンバリー
(所要時間2時間/運賃70ランド ※約700円)

計6本のミニバスを乗り継ぎ、
午後10時にようやく「キンバリー」という街に辿り着いた。
宿探しも億劫だったので、
南アフリカのチェーンホテル『フォーミュラ1』にチェックインした。
キレイなホテルで、日本で言う中級ビジネスホテル。
1泊162ランド(約1620円)と予算オーバーだったが
とにかく移動に疲れてしまった。

南アフリカの地方都市では、ミニバスが主流なので
バスが満席にならないかぎり出発しない。
だから、実際にバスに乗っている時間よりも、
客待ちしてる時間の方が長く、どっと疲れが溜まるのだ。

 

ハンバーガー

そうそう、最近気づいたのだが、
南アフリカはファーストフード天国。
マックやケンタ、地元のハンバーガーチェーン店がやたらと目につく。
いわゆるローカル食堂は少なく、
この国に入ってからというものハンバーガーしか食べていない。

あのジンバブエでヒッチハイクさせてもらった
南アフリカ人のコナンに「名物料理は何?」と尋ねたところ、
「僕は毎日ケンタッキーさ」と笑っていた。

そのせいか、南アフリカには
100kg超級の人たちがやたらと多い。
狭いミニバスで、そんな横綱が隣に座ろうものなら
到着までの数時間、土俵際でヒーヒー言わされる、
あぁ恐ろしや。

大丈夫か、南アフリカの食事情?
毎日がジャンクフード、
今日だってハンバーガー5つだもの…。
現在体重58kg、
無縁だと思っていたメタボが心配になってきた。

 

旅のカケラ/slideshow

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