ル・ワンダフル♪

 

 

ルワンダ共和国の首都キガリ。
ドイツ植民地時代の1907年に開かれ、
以後ベルギー領時代を通して
ルワンダの中心都市として栄えてきた。

物価は少々高いが、
アフリカ特有のギラギラした視線はなく、
すり寄ってくるのは両替商くらい。

 

 

キガリを散策しよう

 

庶民の足はバイクタクシーと小型バス。
四国ほどの面積しか持たない小国なので、
これで充分にこと足りてしまう。

昨日は相当疲れていたのか、夕方から朝まで
13時間も眠ってしまった…。
この旅の最長睡眠時間、
日本でだってこれだけ眠ったことは記憶に久しい。

 

さて、今日はキガリを散策しよう。
午前8時、宿を出て郵便局へ向かった。
新しい国に着いたらまずは切手収集。
ノートにはこれまでの歴訪国の切手がぎっしり。
郵便局にネットカフェが併設していたので
自前のパソコンを接続し、インターネットに挑戦。
1時間400フラン(約80円)と良心的な値段だ。

 

 

 

為替をクリック。
またドルが下がったか…。
手持ちのドルは5000ドル。
すべて日本で作ったドルなので、
その当時のレートは1ドル=110円。
今じゃ20円以上価値が下がってしまい、
約10万円の値減り…。ついてないよ(泣

 

 

ビュッフェブランチ

 

つづいてブランチに。
ルワンダではビュッフェスタイルが主流で、
どこのレストランでもお皿を受け取り、
好きに盛り付けできる。

好きな言葉は「食べ放題」。
ビュッフェと聞いちゃ、テンションが上がるさ。
値段は1000フラン(約200円)。
ライスに、ペンネに、ポテトに、野菜炒め…。
大皿に並々とよそって席についた。

「いただきます♪」
味も文句なし! ルワンダっていいとこだよ。

 

ウガンダから登場した「マトケ」。
ケニアがウガリなら、
ウガンダ、ルワンダじゃこのマトケが主食。
まだ青いバナナを蒸してすりつぶしたもので、
味はマッシュポテトといった感じ。
水分がなく、甘さもないので、口の中でモゴモゴ…。
旨くも、不味くもない、中途半端な食べ物だった。
こいつはただの膨らし粉だ、
空腹を紛らわすためのトリックだ!

せっかく食べ放題なのに、
マトケで腹が膨れたらもったいない。
次回からはスルーすることを決めた。

 

 

ホテル・ルワンダ

 

午後からはある映画の舞台を訪れた。
『ホテル・ルワンダ』
かの「ルワンダ大虐殺」がテーマで、
ホテルのマネージャーだったポール・ルセサバギナ氏
の体験を描いた映画である。

ルワンダ大虐殺については、後日触れるとして
今日はホテルの様子を紹介したい。
ルワンダで1、2を争う高級ホテルで、
正式名称は『オテル・デ・ミル・コリン』という。

 

ボンジュールと、笑顔で入口の警備員をやり過ごし、
レセプションに向かった。
エントランスからロビーにかけては
センスのよい絵画が飾られ、照明も落とし気味の
落ち着いた空間がつづいていた。
レセプションに着き、
「1泊いくらですか?」と尋ねると、
112ドルだという。
円高を考慮すれば1万円くらいか…、
無理すれば泊まれなくもないな。

 

「ちょっと中を見たいんですけど…」
するとあっさりとOKをくれ、
部屋とレストランを案内してくれた。
部屋は全部で112室、
バルコニーが付いて開放的だった。
レストランはこれまたビュッフェで、
値段は10000フラン(約2000円)だという。
ここがアフリカとは思えないほど
手の込んだスイーツも並んでいて羨ましかった。

「よし、最終日にお金が余ったら
ビュッフェだけでも堪能しよう!」

いかにも「泊まりますよ」的にパンフレットを受け取り、
電話するから!のゼスチャーでホテルを後にした。

 

 

全滅状態

 

ルワンダは、
街はキレイだし、気温も23度と過ごしやすい。
食事はビュッフェと来たら、こりゃあ、
「ル・ワンダフル☆」
そう叫びたいね。

落とし穴は“夜”だった…。
ビュッフェ、ビュッフェと、
口ずさみながらレストランへ。
あれれ、様子が変だ!?
ほの暗い水の中から、もとい、
ほの暗い店の中から店員が顔を出した。

 

「ディナー、OK?」
その問いに返ってきた答えは
「ノー!!」
ルワンダのレストランは軒並みバーに変わっていた。
昼の顔と夜の顔、ふたつの顔を持つとは…。

街中のレストランはほぼ全滅状態。
辛うじて開いていた店は、外国人向けのお高い店のみ。
どうしようか…?
胃袋にビュッフェ期待させた分、空腹感が大きい。

 

仕方ない、スーパーマーケットで食材を買おう。
「うへぇ~高いなぁ…」
1品1品値段を聞き、頭のそろばんを弾いた。
チーズ200円?無理無理…
バター100円?もったいないなぁ…
トマトいくらですか?
え、150円!?じゃ、やめとこう…
結局購入したのは
10個入りのパン(約120円)、
トマトケチャップ(約70円)
しめて190円の夕食。

パンに切れ目を入れて、ケチャップを流し込む。
うん、ソーセージなしのホットドッグみたい!
って、ホットドッグの本質はソーセージだよ…。
これじゃ、タコの入ってないたこ焼き、
チャーシューのないチャーシュー麺、
歌を忘れたカナリア…は“たま”のヒット曲か。
って感じだよ。

 

でもお腹は膨れた。
美味しいものを食べると胃は膨張し、
不味いものを食べると収縮するようだ。
あ、お昼に食べた「マトケ」と同じだ…。

 

 

旅のカケラ/slideshow

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