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民泊なので荷物は預かれない、と言われたが、
駅で預かってもらうとなんと6000円!
おいおい…な物価なので、荷物の写真を撮り、
「このサイズなのでお願い」と、オーナーに再度メールすると
「じゃあ、廊下でよければ」と承諾してくれた。
あぁ、助かった。お願いしてみるもんだね。
イングリッシュフルブレックファースト
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荷物問題が解決し、身も心も軽く出発。
今朝もフルブレックファーストを求めて街に出た。
宿から1kmほど歩いた住宅街にある「Terry’s Café London」。
ここも事前にネットで見つけておいた店である。
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8時開店と書いてあったが、
今日は特別な日ということで8時半からと言われた。
国旗の飾り付けに忙しそうだ。
店内で待たせてくれたのでその様子を眺めていた。
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後に知ったのだが、実はチャールズ国王の戴冠式が
ウェストミンスター寺院で行われる日で、
街中がお祭り状態だった。
街角では中継を眺める人だかり、
国歌を歌い、歓声にわいていた。
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予告通り8時半に注文ができた。
どれがイングリッシュフルブレックファーストかわからなかったので
聞いてみると、「THE WORKS」(14.5£/約2500円)だと教えてくれた。
飲み物と合わせて3000円オーバーの朝食、
やっぱりロンドンの物価は恐ろしい。
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運ばれてきたのは、見慣れた朝食だったが、
今までのオールスターという内容で、
3人前はありそうなビッグサイズだった。
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ノッティング・ヒルの恋人
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満腹で店を後にし、地下鉄の駅に向かった。
ウォータールーからボンド・ストリートで乗り換え、
ノッティング・ヒル・ゲートで降りる。
映画「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台になった街で
閑静な住宅街だった。
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ここにきた目的はポートベロー・マーケットで、
ロンドン最大の骨董市が開かれているから。
通りに沿って約2kmのマーケットが続いていて
想像以上に巨大だった。
歩きはじめるとちょうど雨が落ちてきて、
次第に雨足は強まり、天気運もついに力尽きたようだ。
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アンティークディーラーも足を運ぶ、という触れ込み通り
充実の品揃え、店舗数だ。
路面店もあるのでこれを見て回るのは
なかなかに時間がかかりそうだ。
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見つけたいのはアンティーク雑貨で、
特にテディ・ベアを発掘したいと思っていた。
陶器でできた人形や置物、古着のジャケット、
財布の紐はすっかり崩壊し、次々に購入。
もう帰るだけだから、思いっきり買い物を楽しんだ。
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古着探しは特に楽しくて、
かなりお手頃な価格で売られていた。
試着をしてみるもどれもサイズが大きくて、
なかなかピッタリの物が見つからなかったが、
ロンドンの人にとって小さいサイズは売れないようで
すぐに値引きをしてくれた。
ジャケットとコートを1着ずつ買って15000円だったので
とてもいい買い物ができたと思う。
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しんしんと降り続ける雨。
もう午後の予定はキャンセルして
このまま買い物を続けることにした。
本当ならビッグ・ベン、ウェストミンスター寺院、
バッキンガム宮殿を見て回る予定を立てていたが、
この雨と、国王の戴冠式が行われているので難しいと判断した。
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テディ・ベアとの出会い
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マーケットを端まで見たので折り返して
再度テディ・ベアを探すことにした。
店の人に聞いてみるも、最近は売られていないと言われ
目撃証言は得られなかった。
それでも隈なく店を見て周ると、
小さなショップにぽつんと座る白いクマを発見。
手に取り、値段をみると40£(約6800円)と書かれていた。
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レトロな感じだったので店主に尋ねると
1950年代のものらしい。
なぜか30£(約5000円)にまけてくれて、
もちろん即購入。これだけある店の中で、
おそらく唯一のテディ・ベアだったので
奇跡の巡り合わせとしか思えない。
70年、どんな歴史を歩んできたのだろうと思うと、
これから日本に連れ帰るのが不思議に思えてくる。
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ズブ濡れになりながら、こんなロンドンの過ごし方も
きっといい思い出になるだろう。
Starting Over
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ジョンレノンの曲に「Starting Over」という歌がある。
またはじめから、やり直せる、という意味で、
旅の終わりはいつもこの言葉を思い出す。
1つの終わりは、次の旅のはじまりであり、
これからもずっと、旅の数だけ、
はじまりとおわりを繰り返す。
人生と同じで、またはじめから、やり直せる。
Starting Over、Starting Over
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宿の荷物をピックアップし、
最後にビック・ベンをひと目見ることにした。
歩いて15分、こんなに近かったとは。
戴冠式の影響で厳重に警備され、
橋は一方通行になっていた。
数枚シャッターを切り、すぐにその場を後にした。
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ヒースロー空港に着いたのは19時過ぎだった。
21:35のフライトなのでまだ時間がある。
ラウンジに行くつもりだったが、
ここターミナル4には無いと言われ、
カフェに入って時間を潰すことにした。
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思い返せば1週間前、
この空港で乗り継ぎのために必死に走っていた。
結局乗り継ぎには間に合わず、途方に暮れたが、
ちゃんとStarting Overできている。
ここから13時間半と7時間半の長いフライトが
2本待っているので少し気分は重たかったが、
この旅を走りきった達成感と充実感が
心を落ち着かせてくれる。
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ファイナルコール。
チケットを握りしめ機内へ向かう。
さようなら、ロンドン。
今日もいい1日でした。
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