なんだか負の連鎖が止まらない…。
昨夜は部屋の中に洗濯物を干そうと
ファンの下に洗濯ロープを張っていたら、
ガガガガっ!と鈍い音、
い、痛い!!!
思い切り手首をファンで切ってしまった…。
左手首にためらい傷のような3本の筋が描かれ、
血が滲んでジンジンする、とほほ、ツイてない…(泣)
ポカラへの移動
カトマンドゥを後にし、早朝のバスで「ポカラ」へ向かった。
今回はツーリストバスという
ワンランク上のバスを利用した。
カトマンドゥ→ポカラは約200km、
料金は350ルピー(約600円)。
「5時間で着く」というセールストークに乗せられ
購入したチケットだったが、
到着したのはすでに夕方。まさかの9時間バス。
というのも、途中3回もトラブルに巻き込まれた。
突然バスを取り囲む大勢の若者。
見るからにヤンチャな彼ら。
何を言っているのかは不明だが、
運転手はエンジンを切り、どこかに行ってしまった。
待つこと1時間。
若者たちのギラギラ視線を掻き分けるように
バスは動き出した。
何だったのだろう?
気持ち悪いが、「ワット ハップン?」と英語で聞いたところで
その答えを理解できないと思い、再び眠りに落ちた。
クーデター
それから1時間後、
また同じような光景が繰り返された。
これってマオイストでは?
マオイストとは、「毛沢東主義」を唱える
反政府活動で、山岳農村部を拠点とする武力勢力である。
彼らの持っている赤く星が描かれた旗は
中国の国旗によく似ている。
道に大きな石を置き、トラックでバリケードを作る彼ら。
道路はひどい渋滞で、周囲では軍隊が睨みをきかせていた。
こんなことが計3回。どうなってるんだよ…。
悪いことはつづくもの。
ようやくポカラに着き、
屋根に積んだ荷物(ザック)を降ろしてもらった。
荷物を受け取り、その感触に顔色が変わった。
う、嘘でしょ…!?
ザックは雨でびしょ濡れ。
レインカバーをしていたものの、どうやらこのザックだけ
外に放置されていたらしい。
中には大量のデジタル製品が…。
急いで予約していたホテルに電話し、
ピックアップしてもらった。
壊滅的な荷物
そう、今回はちょっと、いやかなりいいホテルを
取ってあったのだ。
部屋に着くなり荷物をひっくり返し、
え、えぇ…、と声にならない悲鳴を漏らしながら
濡れたカメラやレンズを拭い、
ふやけたガイドブックを窓辺にかざした。
ビデオカメラは大丈夫か?
外付けのハードディスクは?
バッテリーは?ACアダプターは?
パスポートのコピーや保証書は字が滲み使いものにならず、
蚊取り線香や常備薬もすっかりふやけてしまい
泣く泣くゴミ箱へ。
止まらない負の連鎖…。
明後日には、この時期フライト率の低い
ヒマラヤへのエアチケットを押さえてある。
果たして大丈夫だろうか?
気持ちは前向きなつもりだが、
モグラ叩きのように、ハンマーが振ってくる。
今日はふだんの宿の3倍はする中級ホテル。
広くて快適な部屋で、濡れた荷物たちと疲れを癒そう。
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