ゴミに意味をつける人(続編)

1つ前のブログで書いた
「ゴミに意味をつける人」の話。
これに絡めてもう1つ書きたいことがある。
もし、両方とも読んでいただけるのなら
前記事を先に、とお願いしたい。

 

小川が流れる街づくり

今は「麗江(リージャン)」にいる。
800年の歴史を有する中国の古都であり、
世界遺産の街である。

ここ麗江古城の特徴は木造建築にも関わらず、
建てる際に釘を一切使わなかった。
そして第2に、水資源の有効活用が挙げられる。
玉泉河の水を東、西、中の3本の川に分けて、
麗江の環城流水系統を築き、
各家の前を小川が流れる街づくりを行ったのだ。

四方街付近には水門が設置され、
水門を閉めると、街を流れる小川の水が溢れ、
四方街から街の東西南北へと水が流れ出す仕組みである。
なぜこのような街づくりをしたか。

それはゴミ問題と関係があった。

 

街はゴミ箱状態

中国では、飲食店やバスの中、道端など
ところ構わずゴミを捨てる。
お店の人はそのゴミを店外へ掃き出し、
バスの運転手も窓の外へとゴミを投げ捨てる。

もう街はゴミ箱状態…。

そこでこの小川の出番だ。
水門をしめてわざと水を溢れさせ、
街中のゴミが全部外へと掻き出すのだ。
巧みな設計というべきか、
こんな街づくりって…、と疑問は残るところ。

 

美しい街「麗江」

世界遺産にも登録されているが、
この美しさの影にはこんな乱暴なやり方があることを
知っていただろうか。

ゴミに意味をつける彼、
自分の街からゴミを追い出せばそれでOKな政策。
考えさせられることはゴミの数ほどある。

旅のカケラ/slideshow

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