年越しはスペシャルに!

年の瀬で、今年も残すところあと3日!

カレンダーの要らない生活(旅)をしてるものの
そこはやっぱり日本人。
師走、大晦日、除夜の鐘、初日の出…
特別な感情が込み上げてくる。

 

年越しはどこで?

長く旅をつづけている仲間の中で
ここ最近の話題といえば、
「どこで年を越すか」
年越しは、特別な毎日の中で、
さらに特別なイベントなのである。

ある人はメキシコへ飛んだ。
「一番良かった国で新年を迎えたいから」
ある人は南アフリカへ急いだ。
「年末年始はやっぱり都会でしょ」
ある人は島へ。ある人はサファリへ。
それぞれの目的地へと旅立っていった。

ここナイロビ(ケニア)は、
クリスマス=ハッピーニューイヤーらしく、
すっかり新年を迎えてしまった感がある。
街中CLOSE!
連休明けの今日こそ活気が戻るかと思いきや
1月5日まではこのままだという。

 

ナイロビ空港へ

もちろん宿でダラダラと新年を迎えるつもりはない。
散らかった荷物をまとめ、宿を後にした。
昨日しらべておいた市内バス乗り場へ行き、
“34番 エアポート行き”のバスに乗り込んだ。

ナイロビ空港。
チケットに刻時された時間よりも4時間も早く到着。
カフェに入り、ジンジャーエールを注文した。
いつも商店で買っているのと同じで、
そのまま瓶でサーブされた。
値段は3倍強の90円。
ストローで啜りながら、
持ってきた文庫を読んで時間を潰した。

空港という場所は、人をリラックスさせる。
難しい顔をして飛行機を待ってる人はいないし、
誰もがこれから始まる空の旅を期待し、
幸せいっぱいの表情を浮かべている。
そんな幸せな空間の中にいると、
自然と心が軽くなり、時間が気にならなくなる。

チェックインを済まし、
搭乗口のすぐ隣にあるカフェに場所を移した。
時刻は午後5時。
小腹が減ったのでケニアのパンと春巻きを注文し、
ハイチェアーに腰掛けて、
飛び立つ飛行機を何機も見送った。

 

トランジット

午後6時30分、
夕焼けの空に向かって飛行機は飛び立った。
定刻どおりの順調なフライト。
席は窓際で、翼の真上だったが、
足が伸ばせる広々シートだった。

 

 

目的地までは2時間のフライトなので
慌しく機内食がサーブされた。
チケットには“スナック”と書かれていたので
軽食だと思っていたが、いやいや豪華。
チキンとポテトの煮込みに、生野菜のサラダ、
パンとチーズ、
そしてデザートはチョコレートのムースケーキ。
安いと評判の航空会社だったが、大満足の内容だった。

午後8時、機体は大きく右に旋回しながら下降を始めた。
窓の外には宝石を散りばめたような街明かりが広がる。
こんな景色を眺められるんだもの、
夜のフライトってちょっと得した気分だ。
轟音とともに機体は着陸し、
タラップを降りて、涼しい夜風にあたった。

エチオピアの首都「アディスアベバ」。
1ヶ月半ぶりに戻ってきたよ。
とは言っても、トランジットのみ。
6時間後、深夜2時半には
もう1本のフライトが待っている。

年越しはスペシャルに!
その思いを叶えるため、あと数千マイルの空を越える。

 

旅のカケラ/slideshow

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