あけましておめでとうございます☆
狂喜乱舞のカオサン・ナイトから一夜明け、
タイの古都「アユタヤ」へとやってきた。
アユタヤ王朝
数多くの遺跡が点在し、かつて栄華を極めたアユタヤ王朝。
悠久のときの流れを刻む遺跡たちに会いに、
再びこの地を訪れた。
ここは四方を川に囲まれた水の都で、
1350年にアユタヤ王朝の都として築かれた。
水運を利用し、中国やペルシャ、
遠くヨーロッパとも交易を広めたという。
そういえば、
「17世紀には日本との朱印船貿易により、
1500人あまりが住む日本人町が形成され、
山田長政が傭兵隊長として名を馳せた」
な-んて、歴史の教科書にも書いてあったっけ。
アユタヤの歴史には遠く及ばないが、
この旅で、10ヶ月前に訪れた記憶が懐かしい。
あの頃は…
その記憶を紐解いてみよう。
「午前11時。今日もじっとりと暑い。
日差しの強さに加えて、
まとわりつくような湿度の高さ…。
37度か、まだまだ平気だ」
「ペダルを漕いで、アユタヤの風を感じて、
遺跡をめぐる、めぐる」
08年3月7日の日記にはそう綴られていた。
懐かしい、そして初々しい(笑
旅立って間もない自分がそこにいた。
まぁ、あれから300日という日数を重ねたが、
若干肌が黒くなったくらいで、
とりわけ変わってはいないんだけどね。
変わっていくことだけが成長じゃないし、
変わらないことも大切だと思う。
旅の足跡を辿った
初詣がわりの遺跡めぐり。
物思いにふけりながら旅の足跡を辿った。
何度見たって感動をくれる遺跡たち。
言葉じゃない、もっとスピリチュアルな力!
情緒、浪漫、悠久の風…
さまざまなものを感じながら、自己と対話した。
後で撮った写真を見比べてみてわかったのだが、
同じ場所、同じ構図で撮影されていた。
いいなぁ☆
そう感じるアンテナはまったく変わっていないようだ。
きっとこの先、何回ここを訪れたって、
同じ写真を撮り続けることだろう。
タイスキ
夕方、『MK』というタイスキレストランに足を運んだ。
過去に2度、この店には行ったことがあるが、
どうも上手く味付けができない…。
100種類近いメニューがあり、
いちいち具材を選ぶのが面倒だったので
野菜セット、きのこセット、海鮮セットをオーダーした。
ここ最近(アフリカ)は、肉主体の食事がつづいていたので、
タイに来てからは野菜と魚ばかり食べている。
食事を陸上に喩えたら、
肉は短距離走、野菜と魚は長距離走だ。
つまり、肉は最初は旨いがお腹が満たされるにつれ
その有難みが薄れてくる。
だから短距離、短時間のスピード勝負。
焼肉なんてまさにそう!
最初のひと口は言葉にならないほど旨いのに、
後半はすっかりペースが落ちるもん…。
ところが、野菜や魚は最後まで安定した走りをみせる。
びっくりするほど旨くはないが、結局食べ飽きない。
やっぱり日本人に合ってるのかな?
ぐつぐつと小気味いい音を聞きながら、
頃合を見て箸を鍋に滑らせた。
野菜やきのこはシャキシャキとしてみずみずしい。
イカやエビを中心とした魚は
芳醇な香りを届けてくれた。
これらの具が煮え、そのコクが鍋に広がったのだろう。
見た目は澄んだスープだが、驚くほど深い味わいだった。
旨い!こんなに美味しいタイスキは初めてだった。
いつものタイスキは、肉ばかりを選んでいたため、
肉の味に頼りっきりだったようだ。
だから、スープは灰汁ばかり出て“深さ”はなかった。
野菜や魚ってすごい。こんなにいい仕事をするとは…。
ほとんどスープも飲み干し、満腹で完走した。
会計は約1500円と、この旅ではベスト3に入る出費だったが、
元旦だもの、いいのいいの。
少し肌寒い夜風に身をかがめながら
慣れた道を歩いた。
アユタヤも同じく長距離走。
ゆっくりと時を刻み、じっくりと向き合える場所である。
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