ハルタビ’18(マレー半島編) ♯05 SOS

甘いKOPI(コーヒー)ではじまる朝。

普段はコーヒーは苦手だけど、
マックスコーヒー並みに甘いマレーシアの
KOPIは
美味しくいただける。

 

静かな川辺

まだ観光客もいない早朝に
マラッカ川のほとりを散歩してみると、
水面に建物が映り、とてもキレイだった。
ボートも走ってないから、水面が鏡のようだ。

ライカMで写真を撮ると、コントラストくっきりの
独特の風合いが楽しめた。
レトロであり、絵画のようでもある。
クセのカメラなので少々手間取るが、
写真1枚1枚の存在感には驚かされる。

さて、日が高くなり、暑さが全開になるまえに
マラッカのハイライトを巡っておこう。

 

オランダ広場を起点に、
世界遺産に登録された
ポルトガル・オランダ支配時代の
教会や史跡を訪ねてみる。

オランダ広場に面したキリスト教会。
18世紀のオランダ支配時代に建てられた
プロテスタント教会だそうだ。
その隣には旧オランダ総督邸であるスタダイスがある。

小高い丘を登ると、その頂上には
ポルトガル支配時代に建てられた
セントポール教会が姿を現わす。

風が抜けて気持ちがいい。
たしか10年前に来たときは
暑さに耐えかねて、この教会跡の木陰で
うたたねをしたっけ。
景色はあのときと同じままだった。

 

 

ジョンカーストリート

チャイナタウンにある、
ジョンカーストリートに行き、
昨日と同じ店で、昨日と同じラクサを食べた。
新しい発見も楽しいが、
こうやって、同じルーティンが安心する。

この先の旅もきっと、
過去を遡って同じ道をなぞっていくのだと思う。

旅の一日は早いもので、
あっと言う間に夕方になってしまった。
川沿いを歩き、昨日ボートから見た
カンポン・モルテンを目指した。

そこは、マレーシア伝統の高床式住居が
建ち並ぶエリアで、
昔ながらの生活の垣間見られる。

予想以上に遠かった…。
たしかにボートで約20分の距離だもの、
歩きじゃそれなりにかかる。
何度か引き返そうかと考えたが、
次に訪れるのはまた10年後かもしれないので、
額に汗さながら小走りで向かった。

とても小さな集落だったが、
独特の存在感。
ゲストハウスもあったので
今度再訪する際はここに泊まってみようと思う。

 

最後の夜が更けていく

とろけるような癒しをくれた、
東南アジアの小さな旅。
最後の夜はやっぱり切なくなる。

川面を行き交うボートの音、
カフェバーから流れる陽気な音楽、
湿った風、キラキラ光るトライショーたち。
すべてが記憶に変わろうとしている。

喧騒に包まれながら
心穏やかに、
最後の夜を眺めていた。

 

旅のカケラ/slideshow

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です