フユタビ ’19(台湾編) ♯03 同じ空の下

高雄のホテルは「美麗島」駅の近くにとっておいた。
今日は大晦日なのでどこもホテルが高く、
今夜だけは比較的安いホテルで我慢をして
明日から高級ホテルに移動することにしてある。

 

高雄で一番人気の小籠包

14時半、ホテルに荷物を置き、
遅めの昼食に出かけた。

向かったのは小籠包のお店。
露店でとても人気が高い店があるらしい。
ネットの情報を頼りに鹽埕埔駅へ向かい、
道に迷いながら「永和小籠湯包」へ辿り着いた。

ビルの軒下が店舗で、
10人くらいで満席になってしまう
小さな屋台だった。
老夫婦が切り盛りをしていて
行列ができる人気店のため
忙しそうに蒸篭を運んでいた。

メニューは小籠湯包とスープのみ。
小籠湯包は9個入って60元(約210円)と
驚きの安さ!
鼎泰豊の1/4くらいの値段だった。

もうもうと湯気が立ちこめていて、
見てるだけで美味そうだ。
レンゲに乗せて、生姜と醤油をたらして
口いっぱいにほおばる。
ジュワッと肉汁が溢れて、
ジューシーでこれは美味しい。
結局4篭も食べてしまった。

 

一番古い喫茶店

つづいてすぐ近くにある「小堤珈琲」へ。
ここは創業41年の老舗で、
高雄で一番古いカフェだとか。

昭和の雰囲気に満ちた純喫茶で、
メニューはコーヒーのみ!
コーヒーが苦手なのでうんと甘くした
カフェオレを淹れてもらった。

赤茶色のシックな椅子とテーブルが雰囲気たっぷりで
ジャズやクラシックなど、音楽による演出はない。
ただただ静寂の中、
時折コボッと音を立てるサイフォンが小気味いい。

店内はとても静かで日本にいる気分。
しばらく時間を忘れ、旅日記を書きながら
のんびりとした時間を過ごした。

 

イェン・ツァンと夜市

このエリアは日本統治時代、
高雄の経済や文化の中心地として栄えた地区。
「イェン・ツァン」と呼ばれ、
その頃の面影がそのまま残る建物や、
裏路地のディープなスポットが楽しめる。
20世紀少年のような気分で探検を楽しんだ。

 

さて、2019年の締めくくりは「六合夜市」に出かけた。
六合夜市は約300mにわたって屋台が立ち並ぶ、
高雄で最も歴史のある夜市。

当然ながら賑わっていて竹下通り状態。
たくさんある屋台の中から選んだのは
「方記」という水餃子と酸辣湯のお店。
休みなく餃子を作っていて、忙しそう。
軒先には行列ができていた。

水餃子10個と酸辣湯を注文し、
あわせて80元(約260円)。
台湾の食事は安くて旨い。

ホテルに戻る前に
雰囲気のいい台湾茶の店を見つけた。
少々値段ははったが
台湾の本格的なお茶が楽しめ、
大晦日を静かに過ごすには
打ってつけの場所だった。

熱々の台湾茶をすすりながら
心穏やかに一年の終わりを振り返る。
こうして毎年、異国で迎える新年は
とても贅沢であり、とても情緒がある。

今年は9ヶ国を巡り、
新たに増えた国数は7ヶ国。
これまでの歴訪国は97を数えた。

2020年、いよいよ100ヶ国に届くかな?
まだ見ぬ世界を想像するのは楽しい。

 

旅のカケラ/slideshow

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