浄土ヶ浜に行った! DAY3

いよいよ最終日。
ワンたちもだいぶおつかれの模様…。
午前6時、霧雨っぽいけどホテルの周辺を散歩させることにする。

 

グッドモーニングプレート!

夕食につづいて朝食もテンションがあがる美味しさだった。
スクランブルエッグもハムもパンも、全部美味しい!
ホントにいい宿だったなぁ。

朝食を終えるとまだ8時前だったが、
今日は700キロ(しかも一般道)を走るので
早めにチェックアウトした。
このまま東に進み、太平洋を目指す。

目的地は宮古市で、しばらく山越えのコース。
ところどころ満開の桜が現れて、キレイだった。
長閑な里山の風景を楽しみながらひた走ること3時間、
海が見えてきた。

 

碧い浄土ヶ浜

「浄土ヶ浜」の案内標識を頼りに、
一番景色がよさそうなスポットを探すことにした。
一度姿を現した海も、高い防潮堤に阻まれて姿を消した。
道中、「津波浸水地域」という看板を何度も目にし、
海からずいぶん距離があるのに、
東日本大震災の津波被害の大きさを改めて実感した。

浄土ヶ浜は三陸復興国立公園にある景勝地。
宮沢賢治も眺めたと伝わり、
今から約5200万年前の古第三紀に形成されたとそうだ。

無料の駐車場があり、そこから徒歩で山道を下ること15分、
碧い海が出迎えてくれた。
ずっと車中で寝売ってワンたちも外に出れて嬉しそうだ。
木漏れ日を受けながら、元気に歩いてくれた。

火山岩からできた白い岩と小石によって
入り江が作られているため、波もおだやか。
ウミネコがたくさん飛んでいて、
白い岩肌、青く透き通った海のコントラストが美しい。

浄土ヶ浜の名前は、天和年間に霊鏡和尚が
「さながら極楽浄土のごとし」と、感嘆したことが由来だとか。
宮沢賢治もまた、
「うるはしの海のビロード昆布らは
寂光のはまに敷かれひかりぬ」
という歌を詠んでいる。

 

海の宝石箱

正午に宮古市の浄土ヶ浜を出発し、
13時半に釜石市に到着した。
なんとかランチタイムに間に合ってよかった。

釜石はちょうどPayPayのキャンペーン中で、
多くの店で20%キャッシュバックという大盤振る舞い。
ここ「海鮮まえ浜」も対象店舗で、
お得に海鮮丼が食べられると密かに狙っていた。

ところが…。もうすぐ14時だというのに
店の前には行列ができていた。
シートに名前を書き、約1時間待つことになった。

釜石駅のすぐ近くに位置し、
三陸産のウニやアワビなど四季折々の魚介料理が味わえる。
10種類以上ある魅惑の海鮮丼は
どれにしようかとても迷った。

一番人気、と書かれていた「三陸釜石お宝丼」(2000円)
を注文。ネーミングもご当地感があって良い。
1時間も期待しながら待ったので、
丼が運ばれてきたときのテンションは大いに上がった。

一気にかきこみたいところをグッと我慢して
少しずつ上品に口に運ぶ。
涙が出るくらい旨い!

海の街で食べる海鮮丼はやっぱり格別。
イクラなんて、まったく醤油辛くなく、
弾力があって最高だった。

 

ひたすら走る、走る

午後4時過ぎに釜石を出発。
ナビを自宅に設定すると450kmという案内が出て、
到着時刻は翌朝8時だった。
高速道路はパスして、ひたすら一般道で帰ることにした。

途中、地元のスーパーに立ち寄ったり、
スタバや道の駅に寄ったりしながら、
眠気や肩の凝りと闘った。
ワンたちは疲れきったのかずっと眠っている。
狭い車内だけど、どこにも行かない安心感があるのだろう。

宮古から石巻まで、被災地跡をたどってみたが、
巨大な防潮堤が海を隔てていて、風光明媚な三陸海岸は姿を変えていた。
海岸から離れた場所に仙台の近くまで続く高速道路が出来ていて、
通行料金が無料なので、みなここを走っている。
あえて海岸線沿いの一般道を走ってみたが、
店舗はほとんどなく、被災後のさら地と、
浸水したことを告げる標識があるばかり。

この10年、時間はとまっているようだった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です