とろけるような、甘い暑さ。
やっぱりここもアジアだ。
ブルネイに入国
簡素な空港で、人もまばら。
ATMを探し、2万円分の通貨を手に入れた。
71ヶ国目、ブルネイ
ある意味、今回の旅のきっかけはこの国だった。
アジアは行き尽くした感があり、ま
だ見ぬ国を探して見つけたのがブルネイ。
ボルネオ島の中にあり、三重県とほぼ同じ面積で、
原油と天然ガスが出るお金持ちの国。
新しい国に心が躍りはじめ、
ようやくスイッチが入った。
バンダルスリブガワン
まずは首都のバンダルスリブガワンを目指そう。
ところが…。
ガイドブックを頼りにバス停を探すが見つからない。
人に聞く。あっちだ、こっちだ、上だ、下だ。
みんなバラバラのことを言う…。
空港職員を信じて指定され道端で待つこと1時間、
バスは1台も目にしない。
同じようにたらい回しにされたシンガポール人と苦笑い。
「タクシーをシェアしようか?」
彼からの提案。
物価の高いブルネイだから避けたかったが、
まもなく18時。
早く宿に行きたい。
しばらくするとその彼が
ブルネイ親子と親しげに戻ってきた。
「彼らの車で行こう。安く行ってくれるらしい」
具体的な金額は聞かなかったが、
言われるまま車に乗り込む。
なぜか上機嫌な3人は車内で盛り上がっていた。
英語力が追いつかず、
とりあえず笑顔で分かったふりをする。
市街ツアー
よっぽど気が合ったのか、市内ツアーがはじまり、
だんだんお金が心配になってきた…。
1時間後、お目当ての宿で降ろしてもらった。
お金を払おうとすると、
ハハハっと握手でかわされた。
え、タダでいいの? ?
明日行こうとしていたモスクも、
水上集落のボート乗り場も教えてもらったし、
オススメのレストランも紹介してくれた。
なんて親切な人たち。
こうした偶然の出会いが、
旅を彩っていく。
小さなブルネイ。
でも、器はぜんぜん大きかった。
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