ナツタビ’13(モンゴル編)#3 幸せのカテゴリー

仁川空港、スターバックス、チャイラテ。
午前6時半の空港は気持ちがいい。

 

ファイナルコール

よーやく旅がはじまる!
と、ウキウキしながら機内へ。

少し残念な大韓航空の機内食を食べながら、
映画を1本観た。
3時間半のフライトはちょうど良く、
雲の切れ目から見えた緑の絨毯にテンションが上がった。

68カ国目、モンゴル!

 

 

ウランバートル

首都ウランバートルは割と都会で、
遊牧民のイメージとは異なり
マンション開発が目立っていた。
タクシーで向かった先は
「ディスカバーモンゴリア」という、
ロシア行きのバスチケットを扱っている会社だ。

ロシアを先に攻めようという作戦。
ここウランバートルから、
ロシアのウランウデを結ぶ国際バスで楽をしようと思ったが、
旅の神様は気まぐれなもので、まさかの日曜定休だった…。

明日出直す手もあったが、もう移動したくてウズウズ。
郊外にあるバスターミナルへ急いだ。

ウランバートル→スフバートルと刻んで
ロシアとの国境を目指すのが次なる手である。

ところで、モンゴルの英語の通じなさは辛い!
ハウマッチもわかってもらえないから、
交渉も行き先を告げるのもひと苦労…。
ちなみに文字もキリル文字だから検討もつかない。

たくさんあるバスの周りで、
「スフバートル、スフバートル」と連呼していたら、
結局、バスチケットを親切なモンゴル人が
代わりに買ってきてくれたw
モンゴルの人って優しいのね。

 

バスに揺られて…

出発まで3時間、
街の喧騒をぼんやりと眺めて過ごした。

16時半、
大音量のモンゴルミュージックを流しながら
いよいよバスは走りだす。
約5時間の行程らしいので、
到着着は22時くらいか…。
遅い時間の到着なので少し不安。

今朝の優雅な出発とは異なり、大音量のBGMと砂埃。
それでも広がる大草原に心は躍っていた。

走り出して1時間、“よくある”事件に巻き込まれた。

ギギギっ!という悲鳴とともにエンジン停止。
大草原の真ん中で、
エンジンの解体ショーが始まった――。

 

アジアの流儀

なるようになるさ。これが旅の醍醐味。

日本ならすぐに振り替えのバスが来るか、
引き返す選択をするだろう。
でも、直るまでがんばる!
これがアジアの流儀。

大草原でぼんやりと考えていた。
旅も、仕事も、人生も
結局早いか遅いかの差だけで、
あきらめなければいつかは目的地に着く。
早さを求めるか、
自分のペースに従うか、
それでいいんじゃないかな。

こういう哲学にふけるのもまた、旅の醍醐味だ。

だってひとりっきりだし、
言葉も通じないし、
嫌っ!てくらい時間があるもの。

幸せのカテゴリーを考えること4時間。
ブルルン!と、エンジンが息を吹き返した。
拍手が起こる車内、

ほらいま、幸せに包まれた――。

 

旅のカケラ/slideshow

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