待ちわびた春の、
桜が儚く散るように
旅の時間も容赦なく短い。
新しい朝と、旅の終わり
午前3時のタクシーに乗り込み、
暗いハイウエイをひた走る。
静かな車内で、
まもなくはじまる現実に心が重たくなった。
6:25ジャカルタ→9:25クアラルンプール
14:30クアラルンプール→22:30羽田
エアアジアの狭いシートには慣れないけど、
いつもの通勤電車のように
ここにいるのが当たり前に思え、
脱力して流れに身を任せられる。
ゴー、ゴーと重たいノイズの中で
まどろみながら無気力に過ごした。
スリルが欲しくなる
ここ最近アジアを立て続けに旅したが、
もう刺激に慣れすぎてしまったのか、
日本にいるのと変わらず、
緊張感がまるでない。
スロウな空気は心地いいが、
ときどき、生きてるなぁ、と感じられる
スリルが欲しくなる。
危険がほしい訳ではなく、
驚きや発見、そして予期せぬトラブル。
そんなスパイスがあると旅は華やぐ。
短い期間の旅だから難しいが、
できる限りノープランで、
手探りの旅がいいのかも。
あれもこれも!と欲張ると、
結局、そのための準備をしてしまうので
刺激が減ってしまうのだろう…。
それが毎日の活力になる
5泊7日のハルタビ。
インドネシアは優しく、
とろける暑さと、
賑やかなカオスに満ちた
島時間をくれた。
旅をして、忙しい日常と闘って、
そしてまた旅に出る。
次の行き先を考えていると
それが毎日の活力になる。
22:30、羽田空港に到着。
人もまばらでとても静かだった。
ナツタビ、フユタビ
それぞれの行き先は決まっているが
どんな未来が待っているか楽しみだ。
『Happy Song』を口ずさみながら
またここに戻ってこよう。
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