福島県の土湯温泉は、伝統こけし三大発祥の地の一つ。
頭は小さく、はめ込み式で
首を回すとキイキイと音が鳴るのが特徴である。
頭には黒の蛇の目模様と大ぶりな前髪、
鬢には髪飾りが描かれることが多く、
胴は細く、ろくろの横縞模様が印象的だ。
土湯温泉を訪れたのは2回で、
高橋賢三工人、今泉源治工人の作品を
1体ずつ購入した。
土湯温泉には数軒の土産店があり、
そこに色々な工人のこけしが置いてある。
この人!と決めて買いにいっているわけではなく、
並んでいるこけしの表情や雰囲気を見て
気に入ったものを購入した。
↑高橋賢三工人の作品
↑今泉源治工人の作品
土湯系こけしは、どこかハイカラな雰囲気があり、
明治や大正に日本に入ってきた異国文化が反映されている気がする。
交通の要衝でもあった地なので、
きっとさまざまな文化交流があり、その産物なのかもしれない。
土湯系こけしには、中ノ沢、鯖湖(飯坂)、岳など、
派生系もあるので、集めるのが楽しい系統でもある。
もう、こけしを作っていない産地もあるので、
なかなか入手するのは大変なのだけど…。
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