再会は突然に

「おはよう」(KAZ)
「…!え、なんで?」(HIRO)

午前7時、
オシュにあるその名も「オシュゲストハウス」。
10日前に泊まった宿に戻ってきた。
相方のHIROと中国のカシュガルで別れて以来の再会を
偶然、このゲストハウスで果たした。

 

世界は広いようで狭い

「ここにいる気がしてね(笑)」(KAZ)

というか、
オシュの安宿といえばおそらくここしかない。
『地球の歩き方』にも載っている有名な場所だ。

HIROとは中国のカシュガルで一度別れた。
お互いのペースがあるので、
集合場所を決めて合流することにしている。
しかし、今回は合流に手間取ってしまった…。
その理由はゴールデンウィーク。
中国のGWに巻き込まれたため、国境が閉鎖。
HIROは中国に取り残されてしまった。

その間彼は、カシュガルの宿で軽い沈没をしていたそうだ。
こっちはひと足早くキルギスに入ったため、その間にキルギスを一周。
10日後にようやく開いた国境を通過し、
キルギス入りした彼とこの宿で鉢合わせとなったわけだ。
世界は広いようで狭い。

 

再会、そして別れ

そんな再会も束の間、
2時間後に彼は次の街ビシュケクへと旅立っていった。

「ネパールで会おう!」

そう約束を交わして。
いつだって道はひとつじゃない。
世界地図を広げてみれば、無限の未来に溢れている。

「どこへ行こうか?」

サイコロまかせの毎日、
明日はどんな目が出るのだろう?

 

旅のカケラ/slideshow

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