ナツタビ’17(サハリン編) #5(fin) 10 YEARS AFTER

雨ではじまったサハリンの旅は
次第に天気が回復し、
昨日は夏らしい夕焼けが見られた。
最後の朝は陽射しが注ぎ、
窓を開けると澄んだ空気が気持ちいい。

荷物をまとめ、散歩に出かけた。

街はざわついていた。
というのも、街中が停電に見舞われ、
信号機も動いていない。
カフェに入り、オーダーをしようとしたが、
飲み物が作れないという…。
空港は大丈夫だろうか?
最近は帰国時になんらかのトラブルに襲われる。

すっかり勝手知ったる街になり、
地図がなくてもたいていの場所は行けるようになった。
いつもの市場を抜け、線路を横切り、
青い屋根の建物を曲がるとホテルに着く。

フロントでタクシーを呼んでもらった。
運転手はなにやら話かけてくるが、
ロシア語はさっぱりわからない。
お互いに苦笑いをして会話は終わる。
車窓から街並みを眺める。
5日前に空港からのタクシーで見た景色。
あのときは夜だったが、
それでも見覚えのある建物が目にとまった。

青い空と草原。
前に行ったモンゴルの景色と重なる。
あのときもぼんやりと
秋のような空を眺めながら、
空港までタクシーに揺られた。

小さな旅の終わりー。

またいつか、何年か先に、
この景色と重ねて
ぼんやりと車窓を
見つめているのかもしれない。

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