3日連続国境越えもようやく最終日を迎えた。
その最後に相応しい強敵が今日は待っている。
「イスラエル」
ヨルダンとイスラエルを結ぶ
「キング・フセイン橋」国境は
4、5時間待ちは当たり前、
うまく※ノースタンプでくぐり抜けられるかは運次第。
(とはいえ、限りなく高確率で成功するらしいけど)
※イスラエルの入国スタンプがパスポートにあると、
国交を結んでいないイスラム諸国に入れなくなる。
ノースタンプ
連日の5時起き、
夜も明けきらぬ街でタクシーを捕まえ、
バスターミナルへと向かった。
6時30分発の「アンマン」→「ヨルダン出国ゲート」
のバスに乗りこみ、うとうとしてると
終点だよ!と、運転手に起こされた。
(料金3ディナール ※約480円)
ヨルダン出国スタンプを拒否し、
出国税5ディナール(約800円)を支払うと
今度はキング・フセイン橋を渡るバスに乗り込んだ。
(料金4ディナール ※約620円)
約15分、バスに揺られるといよいよ“難所”だ。
運命のイスラエルの入国審査が始まった。
まずは「ソーリー、ノースタンプ、プリーズ」と、
軽い笑顔で審査官の顔色を伺う。
彼女は「もう、しょうがない子ね」と、
やわらかい表情だ(ホっ)
まるで取り調べ?
名前は?国籍は?渡航目的は?
お約束の質問がつづき、
模範解答どおりキチンと正解を連ねた。
(よし、ここまでは満点)
後半になるにつれ、質問の難易度が上がってきた。
きっと点数配分も大きいはず。
―シリアに行ったことは?
あ、あります…(汗)
―レバノンは?
は、はい、あります…(焦)
―パキスタンは?
え、えぇ、少々…(タジタジ)
―イエメンも?
ご、ごめんなさい…(泣)
もう…。大きく溜息をつき、審査員は苦笑い。
そして最終問題がはじまった。
―WHY?(なぜ?)
問題の4ヶ国に行った目的を問われた。
か、観光です!
これも模範解答どおり。
これで終わるはずだった?ところが…。
彼女は応用問題を出してきたのだ。
―WHY?
ほ、ほわい??
なぜ観光に行ったかを問うている。
困るよ、WHYを2つ重ねちゃ…
うーん、想定外。口をついて出た言葉は…
「いっぱい国を見たかったんです!」
ホントにそれだけぇ?ちょっと目を細めながら
訝しそうな表情。
「問題アリですか…?」
ちょっと弱気に聞いてみた。
フフフ、と笑いながらベンチで待つようにと指示が下った。
占めて10分。ずいぶん長い時間に思えた。
4、5時間待つ覚悟はある。
なんなら8時間だって待ってやる!
カバンから本を取り出し、持久戦に備えた。
すんなりと通過していくアメリカ人、
別室へ連行されたスペイン人、
ここにはさまざまなドラマがある。
チラチラと周囲の様子を伺いながら、
ペラペラと『大地の子』をめくった。
聖地エルサレム
カジュア~キ…
30分後、ふいに名前が呼ばれた。
顔を上げると係員が手招きしている。
パスポートを受け取り、
入国スタンプが押された別紙を受け取った。
よし、合格!!
晴れてイスラエルに入学した。
イスラムスタンプが4つもあったのに
待ち時間はたったの30分、強運じゃん♪
23ヶ国目、イスラエル
さっき旧市街を観てきた。
言葉を見つけるのが難しいくらい
スゴーーーーーーーイ!!!!!
来て良かった、来れて良かった☆
イスラエル最高じゃん♪
もったいないから、と
ちょっとだけ街を彷徨って宿に戻った。
うわぁ、どうしよう!?
スゴイとこに来ちゃったよぉ(興奮)
キリスト教に興味はなかったが、
街中に十字架とイエスが溢れていて、
その美しさと厳かさに心を奪われた。
ストロベリー オン ザ ショートケーキ
イチゴは最後に食べる派だが、
このケーキはイチゴだらけだもん(笑
夢のような5日間が始まろうとしている。
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