「バールベック」の朝焼けを見た。
太陽が昇るにつれ、円柱がオレンジに染まっていく。
美しい、いや神々しい光景だった…。
バールベック遺跡
昨日はバールベック遺跡の入口まで行ったものの
突然降り出したにわか雨。
せっかく楽しみにしていた遺跡だったので
入場は翌朝に持ち越すことにした。
これがいい判断だった。
午前5時、バールベックに一番乗り!
この景色を貸切できたのだから☆
ただ、あまりに早く着きすぎたためまだ入口のゲートが閉まっていた。
ならばと5メートルほどあるフェンスをよじ登り、侵入成功!
落ちたら死ぬ…とビビりながら。
バールベックは、レバノンの東部、
ベカー高原の中央にある遺跡で、
世界でも有数のローマ神殿跡である。
バールベックとは、「ベカー高原の主神」を意味し、
ここにフェニキアの神ハダドが祀られていたそうだ。
しかし後にギリシアの神々と習合し、
祭神はジュピター、ビーナス、バッカスと呼ばれる様になった。
これら三神を祀る三つの神殿から構成されていた。
深々溜息が漏れた
この遺跡、とにかく巨大。
敷地面積もさることながら、一つひとつの石が大きい。
エジプトから運んできた花崗岩だそうで、
当時の建築技術の高さと、
費やした年月には脱帽せざるを得ない。
はぁ~と、深々溜息が漏れた。
レバノンの最後を飾るに相応しい遺跡探訪となった。
時計はまだ8時、でもこれでもう思い残すことはない。
再びフェンスをよじ登って宿へ帰った。
さぁシリアに戻ろう!
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